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文献詳細

雑誌文献

medicina20巻12号

1983年12月発行

文献概要

臨時増刊特集 問題となるケースの治療のポイント X.内分泌疾患 術前・術中・術後の内分泌学的管理

209.原発性副甲状腺機能亢進症

著者: 岡野一年1

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学・第3内科学

ページ範囲:P.2562 - P.2563

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 原発性副甲状腺機能亢進症は,副甲状腺の過形成,腺腫または癌腫により副甲状腺ホルモン(以下PTHと略す)が自動的に過剰に分泌される病態であり,腺腫によるものが最も多い.高カルシウム血症,低リン血症,高カルシウム尿症,血中PTHの増加,血中1,25(OH)2Dの増加,腎尿細管リン再吸収率の低下,尿中cAMP排泄の増加などがみられる.
 原発性副甲状腺機能亢進症は,①頭蓋骨の骨密度低下や骨硬化,中手骨の骨膜下吸収を呈する線維性骨炎などの骨変化がみられるものを骨型,②尿路結石のみられるものを尿路結石型,③高カルシウム血症のみを呈するものを化学型と分類する.消化性潰瘍や膵炎が合併することもある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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