文献詳細
文献概要
臨時増刊特集 問題となるケースの治療のポイント X.内分泌疾患 新しい薬剤とその使い方
211.DDAVP
著者: 斉藤寿一1
所属機関: 1自治医科大学・内分泌代謝科
ページ範囲:P.2566 - P.2567
文献購入ページに移動症例
25歳,女子,3年前,突然に多尿を来たし,強い口渇を訴え多飲が持続するようになった.1日の尿量も8,000〜10,000mlに及び,精査加療のために入院した.水制限試験により,体重が3%減少した時点での尿浸透圧は75mOsm/Lと低値にとどまり,また高張食塩水負荷試験における尿浸透圧は最高58mOsm/Lであった.ピトレッシン10U筋注によるピトレッシン感性試験により尿浸透圧は544mOsm/Lにまで上昇,尿崩症の診断が下された.
治療としてDDAVP(デスモプレシン)10μgの点鼻を1日2回,朝と夕に行うことにより,尿量は1日1,500ないし2,000mlへと減少した.
25歳,女子,3年前,突然に多尿を来たし,強い口渇を訴え多飲が持続するようになった.1日の尿量も8,000〜10,000mlに及び,精査加療のために入院した.水制限試験により,体重が3%減少した時点での尿浸透圧は75mOsm/Lと低値にとどまり,また高張食塩水負荷試験における尿浸透圧は最高58mOsm/Lであった.ピトレッシン10U筋注によるピトレッシン感性試験により尿浸透圧は544mOsm/Lにまで上昇,尿崩症の診断が下された.
治療としてDDAVP(デスモプレシン)10μgの点鼻を1日2回,朝と夕に行うことにより,尿量は1日1,500ないし2,000mlへと減少した.
掲載誌情報