文献詳細
文献概要
臨時増刊特集 問題となるケースの治療のポイント XII.癌 内科領域の固型癌の化学療法の実際
229.胃癌,大腸癌に対する術後化学療法—その適応といつまで続けるか
著者: 井口潔1 神代龍之介1
所属機関: 1九州大学医学部・第2外科
ページ範囲:P.2610 - P.2611
文献購入ページに移動胃癌・直腸大腸癌患者の多くの例で末梢血に腫瘍細胞がみられたというEngell1)の報告以来,手術の際に術野,血液中あるいはリンパ管内に散布された癌細胞を殺す目的で,手術に化学療法を併用することの重要性が認識されてきた.しかし,術後の再発・転移による死亡は多く,5年生存率よりみた胃・大腸癌の成績は必ずしも十分なものではない.
掲載誌情報