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臨時増刊特集 問題となるケースの治療のポイント XII.癌 内科領域の固型癌の特殊な治療法
251.癌免疫療法の適応と効果
著者: 漆崎一朗1
所属機関: 1札幌医科大学・第4内科
ページ範囲:P.2664 - P.2665
文献購入ページに移動BCGやCorynebacterium parvumなどの微生物やその成分,溶連菌製剤,キノコの成分,合成または発酵によってえられる小分子化合物などであるが,これらのすべてが癌細胞に対しcell-mediated cytotoxicityを誘導する抗癌免疫機構に基づく免疫療法剤と呼んでよいかどうかには疑問もあるが,免疫賦活剤あるいは免疫調整剤として,癌患者の低下した免疫能を回復ないし亢進させて,ひいては癌に対する特異的免疫の誘導を企図するものである.最近,これらの薬剤は腫瘍-宿主関係を修飾する物質として一括してBiological Response Modifiers(BRM)と呼ばれるようにもなってきている.
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