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文献詳細

雑誌文献

medicina20巻13号

1983年12月発行

文献概要

今月の主題 胃・十二指腸潰瘍—その基礎と臨床のすべて 胃・十二指腸潰瘍の診断

X線診断

著者: 熊倉賢二1 杉野吉則1 大久保忠成2

所属機関: 1慶応義塾大学医学部付属病院・放射線診断部 2東京都済生会中央病院・内科

ページ範囲:P.2726 - P.2730

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 胃潰瘍をX線診断する立場に2つある.1つは個々の潰瘍を的確に発見し,質的診断(性状診断)をしようとする立場である.これはReiche(1909)やHaudek(1910)以来,胃潰瘍のX線診断の主流をなすものである.もう1つは,ニッシェが認められにくいのに変形が著明な線状潰瘍や多発性潰瘍にあてはまることであるが,胃の変形によって潰瘍の存在および存在部位を推定しようとする立場である.変形が強いものほど潰瘍の既往歴が長い.この2つの立場から胃潰瘍を検討することによって,X線診断は一層確実になる.十二指腸潰瘍でも同じことがいえる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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