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文献詳細

雑誌文献

medicina20巻13号

1983年12月発行

文献概要

今月の主題 胃・十二指腸潰瘍—その基礎と臨床のすべて 胃・十二指腸潰瘍の診断

内視鏡診断

著者: 小黒八七郎1

所属機関: 1国立がんセンター病院・外来部内科

ページ範囲:P.2732 - P.2735

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 内視鏡診断は観察または写真読影による肉眼レベルからの形態学的診断と,生検による組織学的レベルからの形態学的診断からなる.次に,診断を行う際の思考過程として,以下の順序で行うと理論的である.すなわち,①存在診断,②質的診断,③量的診断の順であるが,実際には必ずしもこの順序によらず,一挙に可能であることが多いが,常にこのような思考過程を行うと誤診を防ぐのに役立つ.
 胃潰瘍と十二指腸潰瘍は諸々において異なる点もあるが,消化性潰瘍としてまとめられている.消化性潰瘍は治癒傾向があり,一方,治癒後においては再発傾向も強い.したがって,消化性潰瘍の診断とくに質的診断を行う際には,その時相の立場を念頭において行わなければならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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