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文献詳細

雑誌文献

medicina20巻13号

1983年12月発行

文献概要

グラフ 臨床医のための電顕写真 肝臓・4

アルコール性肝障害の肝電顕像

著者: 谷川久一1 向坂彰太郎1

所属機関: 1久留米大学医学部・第2内科

ページ範囲:P.2784 - P.2787

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 近年,本邦でもアルコール消費の増加にともなって,アルコール性肝障害が増加している.
 アルコール多飲にもとづく肝障害は,一般にアルコール性脂肪肝,肝線維症,アルコール性肝炎,アルコール性肝硬変などに分けられるが,アルコール性肝障害に特有な光顕所見としては,肝細胞のballoon化,eosinで赤く円形に染まってみられる肝細胞内の巨大ミトコンドリア,アルコール性肝炎にみられるアルコール硝子体の出現,肝細胞周辺のpericellular fibrosis,中心静脈を中心とした線維化であるcentral sclerosisなどであり,肝硬変は一般にmicronodularcirrhosisとしてみられるのが普通である.これらの特徴を電顕的に観察してみると次のごとくなる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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