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文献詳細

雑誌文献

medicina20巻2号

1983年02月発行

文献概要

今月の主題 免疫からみた腸疾患 腸疾患の臨床

潰瘍性大腸炎

著者: 土屋雅春1 相磯貞和1 朝倉均1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部・内科

ページ範囲:P.218 - P.219

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 腸管粘膜には,多数のマクロファージ,リンパ球,形質細胞のほか,Peyer板やリンパ濾胞などの特殊なリンパ装置が存在し,侵入異物に対して防御機構を営んでいる.このような複雑な免疫機序が存在している腸管において,種々の免疫異常によって示される病態も多彩である.なかでも潰瘍性大腸炎は,大腸粘膜の慢性びまん性の炎症性疾患であるが,皮膚病変,肝障害,関節炎などの多彩な合併症を伴うこと,治療における副腎皮質ホルモンや免疫抑制剤の有効性などに加え,自己抗体の出現などの免疫異常状態の存在が明らかとされ,本症の病因に対する免疫的機序の関与が注目されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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