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文献詳細

雑誌文献

medicina20巻4号

1983年04月発行

文献概要

今月の主題 膵疾患診療のトピックス 形態学的診断法

血管造影法—小膵癌の診断限界

著者: 有山襄1 炭田正孝1 島口晴耕1

所属機関: 1順天堂大学医学部・消化器内科

ページ範囲:P.545 - P.547

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血管造影の膵癌診断の役割
 血管造影は膵疾患の良悪性の鑑別と小膵癌の確定診断に役立つ.大きな進行した膵癌はUS,CTで診断できるので,ERCPや血管造影を行う必要はない.しかし,小膵癌の診断にはERCPで存在診断,血管造影で質的診断を行うことが必要である.
 膵癌の90%以上は主膵管または1次分枝の膵管上皮から発生し,小さな腫瘍でも主膵管に閉塞・狭窄がみられる1).したがって,ERCPは膵癌の存在診断にもっとも有効である.膵管の閉塞・狭窄は膵癌,慢性膵炎,膵嚢胞などいろいろな膵疾患でみられ,鑑別が必要になる.この目的に血管造影が有効である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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