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グラフ 臨床医のための電顕写真 血液・1
急性骨髄性白血病
著者: 小川哲平1
所属機関: 1慶応義塾大学医学部・内科
ページ範囲:P.794 - P.797
文献購入ページに移動急性骨髄性白血病の電顕所見は,骨髄芽球および前骨髄球で占められる白血病細胞がみられる.核は類円形またはゆるやかな弯入を示すことが多く,時に深い切れ込みを示す.核質はほぼ均質で,核縁のクロマチンの濃縮はなく,明瞭な核小体が認められる.細胞の辺縁は比較的に平滑であり,細胞質には豊富なポリゾームが存在する.ミトコンドリア,粗面小胞体,ゴルジ装置の発達は,症例や細胞によりかなりの差異がみられる.
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