文献詳細
文献概要
今月の主題 内科医に必要な救急治療 救急のためのモニター
血行動態の観察
著者: 金子正光1
所属機関: 1札幌医科大学・災害外傷部
ページ範囲:P.908 - P.911
文献購入ページに移動救急疾患の特殊性
救急患者は,その発症が突然で,多くは重篤な症状を呈しており,緊急性も高くその処置も症例により種々多様である.確定診断に時間をかけるよりも,むしろその時点での判断により治療が優先し,次々と適確な処置が要求されることが多く,また突然の発症により患者や家族から既往歴を聴取する余裕のないこともある.蘇生術を含む種々の処置を行いながら検査をすすめ,最終的な診断や治療法を決めなければならず,しかもこれに短時間の猶予しか与えられぬことも多く,臨機応変な対応が要求されるのも救急疾患の特徴である1).
またいわゆる蘇生術は,心拍停止から3〜5分が予後を左右する重要な鍵であることから,いつでもどこでもただちにできる日頃の訓練ないしは条件反射的に行いうることが要求される手技である.
救急患者は,その発症が突然で,多くは重篤な症状を呈しており,緊急性も高くその処置も症例により種々多様である.確定診断に時間をかけるよりも,むしろその時点での判断により治療が優先し,次々と適確な処置が要求されることが多く,また突然の発症により患者や家族から既往歴を聴取する余裕のないこともある.蘇生術を含む種々の処置を行いながら検査をすすめ,最終的な診断や治療法を決めなければならず,しかもこれに短時間の猶予しか与えられぬことも多く,臨機応変な対応が要求されるのも救急疾患の特徴である1).
またいわゆる蘇生術は,心拍停止から3〜5分が予後を左右する重要な鍵であることから,いつでもどこでもただちにできる日頃の訓練ないしは条件反射的に行いうることが要求される手技である.
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