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文献詳細

雑誌文献

medicina20巻6号

1983年06月発行

文献概要

今月の主題 内科医に必要な救急治療 救急のためのモニター

血液ガス分析

著者: 福井俊夫1

所属機関: 1川崎市立井田病院・内科

ページ範囲:P.918 - P.919

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 □血液ガス分析はなぜ必要か
 血液ガス分析とは血液中の酸素(O2)および炭酸ガス(CO2)の測定を行うことであるが,血液は肺でとり込まれたO2を組織に送り,組織代謝の結果作られたCO2を肺に送って体外に排泄しているわけであるから,血中のO2およびCO2を測定することは,肺が十分なO2摂取およびCO2排泄を行っているか否かを知る手段であるばかりでなく,生存に必要な組織でのエネルギー代謝がうまく行いうるか否かを推測する最も直接的な指標である.
 したがって,救急患者を診る場合,血液ガス分析を行うことは非常に重要で,呼吸循環の管理の上で最も大切な検査の1つであり,脈拍,呼吸,血圧などとともにvital sagnの1つといっても過言ではない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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