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文献詳細

雑誌文献

medicina20巻6号

1983年06月発行

文献概要

今月の主題 内科医に必要な救急治療 救急治療の実際

ショックと心臓喘息

著者: 木全心一1

所属機関: 1東京女子医科大学付属日本心臓血圧研究所・循環器内科

ページ範囲:P.926 - P.927

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ショック
 ショックの臨床診断上とくに大切なのは,末梢循環不全徴候である.入院して来たらまず手足の末梢をつかんでみて,冷めたく,じとっと冷汗をかいているときはショック状態の可能性があると考えなくてはならない.
 血圧をついで測定する.収縮期血圧が80mmHgを割っているときはショックであることが多く,ただちに治療が必要である.血圧に関して気をつけなくてはならないことは,高血圧の症例が収縮期血圧が110mmHgくらいでもショック状態となっていることもあるし,拡張型心筋症では平常状態でも90mmHgを割っていることがある.血圧は末梢循環不全の症状を伴うか否かで判定しなくてはならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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