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文献詳細

雑誌文献

medicina20巻6号

1983年06月発行

文献概要

今月の主題 内科医に必要な救急治療 救急治療の実際

心筋梗塞急性期

著者: 深見健一1 平盛勝彦2

所属機関: 1国立循環器病センター病院・内科心臓部門 2国立循環器病センター病院・内科系心臓集中治療科

ページ範囲:P.938 - P.940

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 急性心筋梗塞症(AMI)は急性期死亡率のきわめて高い重篤な疾患である.死亡の大半は発症後数時間以内の早期に起こり,多くは心室細動(Vf)などの重症不整脈による1,2).うっ血性心不全,心原性ショック,心臓破裂なども重大な死因である.これらの合併症の発現は,梗塞巣の大きさ,発症後の心負荷などにより左右される1).したがってAMI発症時の救急治療の目的は不整脈死を予防し,梗塞範囲をできるだけ小にとどめ,合併症の発現を防止することにあるといえる.急性期治療の適否は死命を制するのみならず,慢性期の心機能,長期予後をも左右する大きな因子となることから,迅速かつ的確な判断と処置が必要となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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