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文献詳細

雑誌文献

medicina20巻6号

1983年06月発行

文献概要

Current topic

胆汁酸と病気(1)—腸肝循環の病態生理(対談)

著者: 大菅俊明1 多賀須幸男2

所属機関: 1筑波大学・臨床医学系(内科) 2関東逓信病院・消化器内科

ページ範囲:P.1000 - P.1015

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 多賀須 今日は,熱心に胆汁酸を研究しておられる大菅先生にお話をいろいろうかがいたいと思います.
 胆汁質という言葉は近頃はあまり耳にしなくなりましたが,Hippocratesと並ぶ古代医学の巨人であるGalenus以来,胆汁は重要な体液のひとつとされてきました.しかし胆汁の主成分のひとつである胆汁酸は,最近まで臨床家からは縁遠い存在であったように思います.胆汁酸をDemarçayが発見したのが1838年ということですから,調べてみると緒方洪庵が大阪に適塾を開いた年です.取り扱いが面倒なこの物質が随分古くから知られていたことに驚かざるを得ません.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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