icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina20巻7号

1983年07月発行

グラフ 臨床医のための電顕写真

血液・3

急性単球性白血病

著者: 小川哲平1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部・内科

ページ範囲:P.1158 - P.1162

文献概要

 急性単球性白血病は,急性前骨髄球性白血病とならんで,急性白血病の中でも特有の病像を呈することが多い.皮膚や歯齦,時に中枢神経系への浸潤をみることがある.血清中や尿のリゾチーム値(ムラミダーゼ値)が高値であり,その白血病細胞は核の分葉が著明であり,貧食性が旺盛であり,フッ化ナトリウムで阻害される非特異的エステラーゼ反応が陽性であるという特徴がある.
 急性単球性白血病の病型分類は,単球の起源をめぐり,多くの議論がなされてきた.単球を顆粒球と同様に骨髄系細胞とするもの,あるいは組織球由来とするもの,さらにこれらの2型の存在を主張するものや1型の主張などがあり,またその概念についても若干の異なった用いられ方がされている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら