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グラフ NMR-CT
NMR(核磁気共鳴)-CTとは
著者: 池平博夫1 福田信男1 館野之男1
所属機関: 1放射線医学総合研究所・臨床研究部
ページ範囲:P.1170 - P.1171
文献購入ページに移動NMR-CTの原理は,次のようである(図1).原子核を構成する陽子と中性子の数がいずれか一方,あるいは両方とも奇数であるような原子核には核スピンがあって,これらが磁場中に置かれ適当な周波数,すなわち環境の磁場強度と核種によって決定される共鳴周波数の電磁波がかけられると,そのエネルギーを吸収して原子核は高いエネルギー準位へと励起される.また,電磁波が切られると共鳴周波数の電磁波を放出して平衡状態へもどろうとする.このときに観測される信号をFID(自由誘導減衰)信号といい,NMR映像法の基本的な信号となるものである.
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