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文献詳細

雑誌文献

medicina20巻7号

1983年07月発行

文献概要

グラフ NMR-CT

NMR(核磁気共鳴)-CTとは

著者: 池平博夫1 福田信男1 館野之男1

所属機関: 1放射線医学総合研究所・臨床研究部

ページ範囲:P.1170 - P.1171

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 NMR-CTは,いわゆるNMR(Nuclear Magnetic Resonance,核磁気共鳴)現象を利用して,X線CTで得られるような生体の断層撮影を行うことができる新しい技術によって作られたコンピュータ断層撮影装置である.
 NMR-CTの原理は,次のようである(図1).原子核を構成する陽子と中性子の数がいずれか一方,あるいは両方とも奇数であるような原子核には核スピンがあって,これらが磁場中に置かれ適当な周波数,すなわち環境の磁場強度と核種によって決定される共鳴周波数の電磁波がかけられると,そのエネルギーを吸収して原子核は高いエネルギー準位へと励起される.また,電磁波が切られると共鳴周波数の電磁波を放出して平衡状態へもどろうとする.このときに観測される信号をFID(自由誘導減衰)信号といい,NMR映像法の基本的な信号となるものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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