文献詳細
グラフ NMR-CT
文献概要
NMR-CTは,いわゆるNMR(Nuclear Magnetic Resonance,核磁気共鳴)現象を利用して,X線CTで得られるような生体の断層撮影を行うことができる新しい技術によって作られたコンピュータ断層撮影装置である.
NMR-CTの原理は,次のようである(図1).原子核を構成する陽子と中性子の数がいずれか一方,あるいは両方とも奇数であるような原子核には核スピンがあって,これらが磁場中に置かれ適当な周波数,すなわち環境の磁場強度と核種によって決定される共鳴周波数の電磁波がかけられると,そのエネルギーを吸収して原子核は高いエネルギー準位へと励起される.また,電磁波が切られると共鳴周波数の電磁波を放出して平衡状態へもどろうとする.このときに観測される信号をFID(自由誘導減衰)信号といい,NMR映像法の基本的な信号となるものである.
NMR-CTの原理は,次のようである(図1).原子核を構成する陽子と中性子の数がいずれか一方,あるいは両方とも奇数であるような原子核には核スピンがあって,これらが磁場中に置かれ適当な周波数,すなわち環境の磁場強度と核種によって決定される共鳴周波数の電磁波がかけられると,そのエネルギーを吸収して原子核は高いエネルギー準位へと励起される.また,電磁波が切られると共鳴周波数の電磁波を放出して平衡状態へもどろうとする.このときに観測される信号をFID(自由誘導減衰)信号といい,NMR映像法の基本的な信号となるものである.
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