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文献詳細

雑誌文献

medicina20巻7号

1983年07月発行

境界領域 転科のタイミング

急性膵炎

著者: 小西孝司1 泉良平1 宮崎逸夫1

所属機関: 1金沢大学医学部・第2外科

ページ範囲:P.1198 - P.1202

文献概要

 急性膵炎は腹痛を主徴とした疾患で,古くより急性腹症の中に包括されている.
 本症の本態は,活性化した数多くの膵酵素の膵間質内逸脱によって引き起こされる自己消化であり,初期治療に適切さを欠くと,病変は膵局所のみにとどまらず,膵周辺から後腹膜他臓器へと波及する.さらに血中に逸脱した膵酵素および,これらによって誘発された毒性物質が,心,肺,腎などの主要臓器を障害し,いわゆる多臓器障害(multiple organ failure)となり死に至ることが多い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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