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文献詳細

雑誌文献

medicina20巻7号

1983年07月発行

文献概要

誌上シンポジウム 医学教育を考える—より優れた臨床医の教育のために

プライマリ・ケアからみた卒後教育の問題点

著者: 村山正昭

所属機関:

ページ範囲:P.1218 - P.1221

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 卒後ただちに専門科に入り研修を開始するストレート方式に対して,ローテイトでなくてはいけない理由は何かとの指摘に対しては,プライマリ・ケア(以下PC)をすこしでも経験すればその答は明らかなように思う.しかし現在そのシステムがないからgeneralな研修を保証できない,あるいはgeneralな研修の必要を感じながらも専門科にストレートに入ってしまうというのが現状ではないだろうか.
 そして一定期間の修練をおえた医師が独立して医療を行ってみると,これだけの経験があったのだからこなしていけるはずと思っていたことが,実際はまったく無力であったり,経験例と相違した結果に終わることがしばしばである.研修内容に不備があったためではなく,一定期間にしぼった卒後研修については万全でかつ普遍的な方式はあり得ないのではないか.昭和45年に卒業後,東京警察病院内科における5年間の経験をもとに問題点を具体的にあげてみた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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