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文献詳細

雑誌文献

medicina20巻8号

1983年08月発行

文献概要

今月の主題 臨床医のための神経内科学 鑑別診断のポイント

頭痛

著者: 坂井文彦1

所属機関: 1北里大学医学部・内科

ページ範囲:P.1274 - P.1275

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 頭痛はめまい,しびれとともに神経内科外来でもっとも頻度の高い訴えの1つである.頭痛の訴えは病態生理学的要因のみならず,心理学的要因にも強く影響を受けることが多く,また頭痛の訴え方もそれぞれの患者によりさまざまに異なることが多いため,詳細な問診が不可欠となり,診断にかなりの時間を必要とすることが多い.頭痛が本来自覚的な症状で他覚的所見に乏しいため,問診にある程度の時間をさくことは不可欠としても,頭痛の成立機序あるいは病態生理を十分理解しておくことにより,問診を効果的に,またより短時間に行うことは可能である.鑑別診断が中途半端なまま単に鎮痛剤あるいは精神安定剤の長期投与を行うことは,時として器質性疾患による頭痛の診断を遅らせる原因ともなる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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