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今月の主題 臨床医のための神経内科学 治療の現状
脊髄小脳変性症
著者: 祖父江逸郎1
所属機関: 1名古屋大学医学部・第1内科
ページ範囲:P.1310 - P.1311
文献購入ページに移動さて,SCDの治療については,原因が不明で,緩徐進行性の経過をとり,これまで的確な方法がないとされていた.しかし最近,このような変性進行性の疾患についても,病態に対応するような何らかの対策を講ずることにより,ある程度の効果があることが明らかにされてきた.ことにSCDの運動失調に対しthyrotropin releasing hormone(TRH)が有効であることが祖父江(1977)により見出されて以来,脊髄小脳変性症治療剤開発研究班(班長;祖父江逸郎)において,二重盲検比較対照臨床試験が実施され,その有効性が確認された.
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