文献詳細
文献概要
Via Air Mail アメリカの救急医療・2
フィラデルフィア小児病院の救急室
著者: 北井暁子1
所属機関: 1ペンシルベニア大学一般内科
ページ範囲:P.1388 - P.1392
文献購入ページに移動 前回はペンシルベニア大学付属病院における救急室での体験を紹介したが,今回は,そのとなりにあるフィラデルフィア小児病院の救急室について紹介したい.
まず最初に断わっておかなければならないことは,米国の大学病院では小児科が大人の科と完全に独立して存在していることだ.たとえば,大人が中耳炎になったときは,大人の科の耳鼻科にいくが,子供が中耳炎になったときは小児病院の耳鼻科につれていく,というように大人と子供は別々のところにつれていく.救急室の場合は,大人と子供を一緒に受けつけるところと,ペンシルベニア大学のように,完全に分離しているところがあるが,いずれの場合も,大人を診る医師と子供を診る医師は別々である.したがって小児科の救急室とその診療を理解するためには,最初に米国の病院における小児科の位置を説明しておかなければならない.そのために,まず,大学病院と小児病院の関係を説明することから話をすすめたい.
まず最初に断わっておかなければならないことは,米国の大学病院では小児科が大人の科と完全に独立して存在していることだ.たとえば,大人が中耳炎になったときは,大人の科の耳鼻科にいくが,子供が中耳炎になったときは小児病院の耳鼻科につれていく,というように大人と子供は別々のところにつれていく.救急室の場合は,大人と子供を一緒に受けつけるところと,ペンシルベニア大学のように,完全に分離しているところがあるが,いずれの場合も,大人を診る医師と子供を診る医師は別々である.したがって小児科の救急室とその診療を理解するためには,最初に米国の病院における小児科の位置を説明しておかなければならない.そのために,まず,大学病院と小児病院の関係を説明することから話をすすめたい.
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