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講座 臨床薬理学 薬物療法の考え方・18
新生児・小児における薬物投与法—新生児・小児の生理と薬物投与設計法の基本概念
著者: 中野重行1
所属機関: 1愛媛大学医学部・薬理学
ページ範囲:P.1629 - P.1637
文献購入ページに移動 新生児・小児は,発育の過程にあることから種々の点で成人とは異なり,したがって薬物療法を行う際にも,成人を対象とした一般臨床科における薬物療法とは種々趣を異にしている.また,新生児・小児を対象とした臨床薬理学的研究を行うにあたって技術的ならびに倫理的に種々の制約があるために,科学的な薬物療法をすすめていくためのベースとして必要な資料が不足している現状は,"therapeutic orphan"なる言葉が存在していることにも反映されている.
すでに何度も記してきたように,一般臨床の場でしばしば用いられる薬物投与法であるくり返し経口投与時においては,恒常状態に達した後の平均血中薬物濃度(Css)と投与量(D)ならびに投与間隔(τ)との間に,次のような関係が成り立つ.
すでに何度も記してきたように,一般臨床の場でしばしば用いられる薬物投与法であるくり返し経口投与時においては,恒常状態に達した後の平均血中薬物濃度(Css)と投与量(D)ならびに投与間隔(τ)との間に,次のような関係が成り立つ.
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