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雑誌目次

雑誌文献

medicina21巻1号

1984年01月発行

雑誌目次

今月の主題 新しい栄養療法

理解のための10題

ページ範囲:P.94 - P.96

栄養障害を理解するために

絶食時と外傷時の代謝のメカニズム

著者: 高添正和

ページ範囲:P.8 - P.10

 栄養不良状態の発生機序を理解することは,合理的な栄養療法を行ううえで重要である.本稿では,臨床的に最も問題になるProtein Calorie Malnutritionの発生機序を理解するために,絶食時と外傷時における栄養代謝について述べる.

Protein Calorie Malnutrition(PCM)とは—その分類と臨床的意義

著者: 坂上隆一

ページ範囲:P.12 - P.13

 近年,薬剤面の研究はめざましく,次々と理論的治療法に沿った薬剤が開発されているが,一方臨床栄養学も同様に進歩は著しく,栄養状態面から治療を試みる考えも定着しつつある.すなわちParenteral & Enteral Hyperalimentationが開発され,その臨床応用により栄養不良の状態の改善および合併症の予防をもたらし,ひいては基礎疾患の治療効果を上げることができるようになった.しかし栄養不良状態,とくに臨床上きわめて重要なProtein Calorie Malnutrition(以下PCM)の病態生理を理解しなくては,より合理的な栄養面での治療は不可能である.

栄養アセスメントと治療計画

理学的アセスメント

著者: 佐藤真 ,   山崎忠光

ページ範囲:P.14 - P.15

問診
 栄養評価の最初の段階で行われる重要な仕事は,病歴の聴取と理学所見の把握である.これらによりほとんどの栄養状態が把握できるといっても過言ではない.Grant1)らは病歴を聴取する際のポイントとして次のことをあげている.すなわち,最近の体重の変化,下痢・嘔吐の有無,最近受けた手術や外傷,肝,代謝疾患などの慢性疾患の有無,食事摂取状況,消化器疾患の有無,生活状況,薬剤の服用などである.

生化学的パラメーター

著者: 吉田貴 ,   上村博幸 ,   武藤泰敏

ページ範囲:P.16 - P.19

 栄養アセスメントとは,身体計測,生化学的パラメーター,免疫能などを指標として,客観的に栄養状態を判定することをいい,Kudusk and Sheldon1)は次の3つに分類している.すなわち,①個人あるいは集団の栄養状態を調べることにより,摂取栄養素の過不足,あるいは腎障害,肝障害などの疾患に特有な栄養状態の異常(malnutrition)の存在を判定する(static nutritional assessment),②各種パラメーターを組み合わせて高リスク群の判別,予後あるいは各種治療効果の推定(prognostic nutritional assessment),③完全静脈栄養,経腸栄養法などにより積極的に栄養素の投与を行い,栄養状態の異常を改善させることにより,原疾患に対する治療効果の判定(dynamic nutritional assessment)などである.

窒素平衡の算出法

著者: 古屋清一

ページ範囲:P.20 - P.21

窒素平衡とは何か
 栄養の目的は,生命を維持するために必要な素材を供給することにあるが,最終的には,生命活動の原動力であるエネルギーを円滑に産生することにある.この過程は一括して代謝と呼ばれ,代謝のどの過程も栄養評価に利用することができる.
 一方,代謝のほとんどは細胞内で行われている.これらの細胞には大量の蛋白が含まれているという特徴があり,体内の蛋白(体蛋白)の90%以上は,このような細胞内にある.したがって,体蛋白量は代謝活性の高い区域の量の推定値として用いられており,栄養評価の重要な指標の1つである.

必要カロリー量,蛋白質量の算出法

著者: 岩佐正人

ページ範囲:P.22 - P.23

 入院患者の1日の必要熱量,必要蛋白質量を決定することは,高カロリー輸液やEDを施行する場合のみならず,すべての治療の基本となるものである.

栄養療法の種類と適応

著者: 畠山勝義 ,   小山真 ,   松原要一 ,   武藤輝一

ページ範囲:P.24 - P.27

 栄養療法という概念で最初の報告は,1946年Gamble1)がブドウ糖の輸液により尿素としての窒素喪失を50%減少させたことに始まる.この効果はブドウ糖によるprotein sparing effectと呼ばれたが,その後の研究により脂肪やアミノ酸もそれぞれ単独でこの効果のあることが証明されている.またアミノ酸と糖質,アミノ酸と脂肪の組み合わせでも同様である.しかしながら,これらはあくまでも体蛋白の異化を節約してはいるが蛋白同化にはならない.これに対し,protein anabolismはアミノ酸と代謝に必要以上の十分なエネルギー源が必要であり,このような状態では体重増加や体蛋白の増加が得られることになる.
  いずれにせよ,現在では三大栄養素のどの1つを除外しても栄養療法は論ぜられないほどになっており,バランスのとれた,しかもprotein anabolismのための栄養補給が究極的な目的となろう.

完全静脈栄養法(TPN)

中心静脈高力ロリー栄養法—カテーテル留置法

著者: 森一博

ページ範囲:P.28 - P.31

 TPNにおける合併症の多くは,中心静脈カテーテルの留置に伴うものであり,カテーテルの正しい挿入手技や管理方法を習得することが何よりも望まれる.この中心静脈カテーテルの挿入方法は,大別して4種類の経路があるので,まず挿入における一般的注意事項を述べ,次いで,それぞれの挿入方法の実際,およびポイントについて具体的に解説する.

中心静脈高カロリー栄養法—輸液の調製

著者: 板倉丈夫 ,   岡田正

ページ範囲:P.32 - P.35

 高カロリー輸液(IVH)の有用性が各臨床分野において認められ,すでに日常化した治療手段となっているものの,IVHの施行に必要な製剤の種類ならびにその供給は十分とはいえない.とくに輸液の調製を薬剤部でルーティンに行うことが困難なわが国の諸施設においては,各種製剤を取り揃えることは正しいIVHを施行するうえできわめて重要なことである.しかしながら,ビタミン剤,微量元素剤などに関しては未だ満足すべきものは市販されておらず,今後の問題である.
  本稿では,わが国における各種高カロリー輸液製剤の現況について,現在開発中のものも含めて述べる.

脂肪乳剤の臨床的意義

著者: 真島吉也

ページ範囲:P.36 - P.37

 わが国で入手できる静注用脂肪乳剤には10%大豆油脂肪乳剤のイントラリピド,イントラファット,イントラリポス,ベノリピッドがある.このうちベノリピッドは乳化剤として大豆油リン脂質を用い,他はすべて卵黄レシチンを用いている.いずれも脂肪以外にグリセリンを添加し,体液と等浸透圧を保ち,含有エネルギー量は1.1kcal/mlである.これは同じく等浸透圧の5%ブドウ糖液に比べると,5倍の高いエネルギーを含むことになる.
 元来この脂肪乳剤は,末梢静脈からの完全静脈栄養を行う際の主なエネルギー源として開発された.脂肪乳剤の歴史を要約すれば,1920年代わが国の小川らのYanolに端を発し,種々の経過を経て1960年代の前半にスウェーデンのWretlindらにより臨床的に安全に使用できる製剤として完成された.この脂肪乳剤にアミノ酸製剤や10%前後のブドウ糖液に電解質を加えた末梢静脈輸液により,患者の生命を維持するに十分な栄養が可能となった1)

末梢静脈高カロリー栄養法

著者: 松浦昭 ,   小林世美 ,   春日井達造

ページ範囲:P.38 - P.40

 輸液に際して従来は水分,電解質を投与するという考え方が主流であったが,最近では常にいかにして病態に応じた適切な栄養補給をするか考えて輸液が施行されるようになってきている.慢性飢餓状態,糖尿病,肝疾患,炎症性大腸疾患,消化管痩を有する患者,短腸症候群,菌血症,手術直後の2〜3日などの場合,栄養代謝がかなり特異的に変化しており,それぞれの病態における栄養代謝の概要を理解して輸液計画を立てなければならない.栄養補給といってもむやみに与えさえすれば生体が適切に代謝するものではなく,不適切な栄養投与は逆効果をもたらす危険がある1,2)
  一般に,栄養補給には末梢静脈からの輸液,中心静脈栄養および経腸栄養がある.最近,後二者の発展の著しいことは周知のごとくである.

合併症とその対策

著者: 五関謹秀 ,   小野寺時夫

ページ範囲:P.42 - P.44

 経中心静脈高カロリー輸液(以下TPN)には,その手技および代謝に起因した特徴的な合併症がみられる(表).本稿ではその中の代表的な合併症について,その予防と発生時の処置について述べる.

経腸的高カロリー栄養法

Liquid Dietの合理的選択法—Elemental Diet(ED)

著者: 小越章平

ページ範囲:P.46 - P.47

 最近10年間のすばらしい静脈栄養法の隆盛のかげでかくれた形となっていた経腸栄養法も,年余にわたる基礎研究を経て,すべて化学的に既成された形のものだけを組み合わせた成分栄養法として,Dudrickらの高カロリー輸液法の発表と時を同じくして製品化され,最近,経腸的高カロリー栄養(enteral hyperalimentation)の概念とともに,外科栄養法の2本柱の1つとしてすっかり定着した.成分栄養法の,とくに臨床上の特徴と適応について述べる.

Liquid Dietの合理的選択法—Defined Formula Diet

著者: 樋渡信夫

ページ範囲:P.48 - P.49

 十数年前に完全静脈栄養法(TPN)が導入されて以来,それまで主流であった経腸経管栄養は一時下火となったが,elemental diet(ED)による経腸的高カロリー栄養法の概念が発表されて,その効果はTPNと遜色がないことがわかり,臨床的にも幅広くEDが使用されるようになってきた.さらにEDの研究に伴って,従来からあった経腸栄養剤は改良され,低残渣でしかも十分な熱量を供給しうる新しい良質の製剤が数多く開発されてきている.

投与法の実際

著者: 渕上忠彦

ページ範囲:P.50 - P.52

 経腸栄養法は,成分別に自然食品流動食,合成低残渣食(low-residue diet),成分栄養剤(ele-mental diet;ED)に大別される.現在のところ,経腸的高カロリー栄養法として長期間使用可能なものはEDのみと考えられるので,ここでは本邦で開発されたED-AC投与法について主に述べる.

合併症とその対策

著者: 荒井泰道 ,   関口利和

ページ範囲:P.54 - P.55

 Elemental diet(ED,成分栄養)は,ほとんど消化を必要とせず,上部消化管でほぼそのまま吸収される,化学的に組成の明確な成分からなる(chemically defined)dietのことである.従来,EDは主に術前,術後の栄養管理に用いられてきたが,そのすぐれた吸収性と無残渣性,低脂肪,消化液分泌に対する低い刺激性1)などの特徴から,内科領域にも適応が拡大されつつある.筆者らも脳血管障害による嚥下困難や意識障害患者,炎症性腸疾患への腸管安静,膵炎患者の膵安静などを目的としてEDを施行し,良好な結果を得,その成績をすでに報告した2)
 しかし,EDは経静脈栄養法(IVH)に比較して敗血症などの合併症の心配がないとはいえ,管理をおろそかにすると副作用,合併症を招来し,続行は困難となる.今回はすでに報告した成績にその後経験した症例を加えて,とくに副作用と合併症について述べる.対象とした症例は,脳血管障害14例,クローン病6例,膵炎6例,吸収不良症候群3例,その他5例の計35例であった.投与法は経鼻カテーテル投与32例,経口投与3例であり,副作用発現例を表に示した.

各種疾患における栄養療法

炎症性腸疾患(IBD)の栄養療法

著者: 八尾恒良 ,   渕上忠彦

ページ範囲:P.56 - P.57

 潰瘍性大腸炎やCrohn病などの,いわゆる炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease:IBD)では,炎症の全身的影響,出血,下痢,蛋白漏出,吸収障害,さらにはビタミンや微量元素の欠乏,あるいは経口的食物摂取量の減少のために,窒素バランスは負となり,低栄養状態にある患者が多い.そのために,外科的治療が制限されることもあり,完全静脈栄養(TPN)や経腸栄養(ED)などの栄養療法は,最初,術前,術後の栄養管理を目的としたadjunctive therapyとして用いられていた.しかし,これらの患者の中に,一般状態の改善のみならず,病勢が寛解するものがみられたために,IBDの急性増悪期における寛解を目的とした,primary therapyとして栄養療法が試みられるようになった.
 IBDに対する欧米での栄養療法の評価は必ずしも一定せず,ことにその長期予後を有意に変えるかどうかについては,むしろ否定的意見が強い.しかし,欧米と本邦では医療制度の差異もあり,栄養療法に対する正当な評価を行うには未だ問題が残されているのが現状であろう.

短腸症候群の栄養療法

著者: 松枝啓

ページ範囲:P.58 - P.61

 短腸症候群の栄養療法としては,2段階の治療法が考慮されるべきである.すなわち,広範な小腸切除の直後で大量の下痢が発生する急性期における栄養療法と,残存小腸がadaptationを起こして下痢が改善し,社会復帰を考える安定期における栄養療法との2段階の治療である.
 この急性期における栄養療法を可能にしたのは,Total Parenteral Nutrition(TPN)の開発であり,またTPNを家庭で施行するHome-Hyperalimentationの技法が開発されて以来,安定期における患者の栄養状態の維持や社会復帰も可能になってきた.しかし,TPNによる治療法には,実用性,安全性,そして経済性において多くの問題が存在し,これらが短腸症候群の患者の治療や社会復帰をより困難なものにしてきた.

肝不全と分岐鎖アミノ酸(BCAA)

著者: 福島秀夫

ページ範囲:P.62 - P.65

 重篤な肝疾患では,肝機能が強く障害され,ついにその機能の代償が困難となり,肝不全の状態となる.肝疾患による脳症発現に最も深い関連をもつのは,肝のアミノ酸処理能と尿素生成能の低下であり,このアミノ酸代謝障害の改善を目的として分岐鎖アミノ酸(BCAA:branched chainamino acids)による栄養治療が考案され,脳症改善に速効的な治療効果をあげていることは,長年にわたる肝疾患におけるアミノ酸代謝研究の歴史上,輝かしい成果といえる.
  一方で,これらのBCAAによる脳症覚醒効果の機構の追求が契機となって,肝の窒素代謝機能の維持に他の臓器・組織,とくに筋の関与の重要性が認識され,この領域に研究の進展をみていることは特記すべきであろう.

腎不全とアミノ酸輸液

著者: 折田義正 ,   安東明夫

ページ範囲:P.66 - P.68

 腎不全とは腎機能が極度に低下し,体液恒常性を維持できなくなった状態をいい,これにより水・電解質異常,酸塩基平衡障害,高窒素血症を呈してくる.この結果各種の症状を伴う尿毒症においては蛋白・アミノ酸代謝,糖代謝,脂質代謝はすべて異常をきたす可能性があり,相互に関与して悪循環しながらwasting syndromeとしての病態を成立させる.
  とくに,腎にその代謝産物排泄の主経路をもつ蛋白・アミノ酸の代謝異常は古くから知られ,その治療法である蛋白摂取制限による予後延長効果は1世紀近い以前より認められている.しかし,蛋白負荷を軽減するという消極的保存療法では,窒素バランスは負となる.1963年,Giordano1)は,腎不全患者の血漿アミノ酸異常に注目し,低蛋白食療法下で必須アミノ酸を補充する試みを行った、これは,彼らの意図は別としても,栄養制御により,腎不全時の代謝異常を治療しようとする積極的保存療法であると評価できる.

熱傷の栄養療法

著者: 相川直樹 ,   阿部令彦

ページ範囲:P.70 - P.71

 抗ショック療法の進歩により重症熱傷患者のショック期の死亡が激減した反面,不十分な栄養補給から起こる高度のprotein-calorie malnutritionに関連した,創治癒の障害や重症感染症が臨床上大きな問題となっている.広範囲熱傷患者においてはエネルギー需要の著しい増大と体蛋白の崩壊が進行するが,これに相応した栄養補給には多くの困難があり,患者は栄養不全に陥りやすい.

癌治療の際の栄養管理

著者: 山本政勝

ページ範囲:P.72 - P.73

 癌が宿主の栄養状態を乱すか否かは,癌腫の悪性度や進行度の他に局在部位によっても左右される.一般に甲状腺,乳腺,子宮や肺の癌ではかなりの進行癌でも宿主の栄養が低下することは比較的稀であるが,消化器癌でもとくに上部消化管や肝,胆,膵の癌腫では進行度がすすむにつれて栄養も低下する傾向がみられる.
 上部消化管癌の栄養低下の主因は食思不振に基づく摂食量の低下といった飢餓因子によるもので,この際にはTPNなどの強制栄養による改善も可能であるのに対して,肝胆膵癌では進行度や悪性度にまつわる代謝上の諸因子も関与していて,強制栄養のみによる改善効果は期待薄とされ,他の策を講ずる必要がある.

術前・術後の栄養管理

著者: 松原要一

ページ範囲:P.74 - P.75

 近年,外科領域における栄養管理は著しく進歩し,治療成績の向上に貢献している.中でも栄養状態が大きな影響をおよぼす消化器外科領域において目覚ましいものがある.本稿では,主として消化器外科患者の術前・術後の栄養管理の概略を述べる.

小児疾患の栄養療法

著者: 松田隆 ,   白木和夫

ページ範囲:P.76 - P.78

小児における栄養療法の特性
 小児は,大人をそのまま小さくしたものではなく,その体液バランスの特徴として,①体重当たりの体液量が成人の55%に比して多く,乳幼児では75〜60%である.②乳幼児の水分必要量は,成人の約3倍の150〜100ml/kg/dayである.③嘔吐,下痢,発熱などによって,容易に体液バランスを崩し,腎の未熟性も加わって,水電解質代謝異常,酸塩基平衡の障害をきたしやすい.④一度脱水が起これば,体力の消耗は著しく,心・腎・肝などの機能障害,意識障害をきたし,ショック状態になりやすい,などがあげられる.したがって,病初期には輸液療法から始められることが多く,ひき続いて,食事療法,種々の治療乳,elemental diet,経静脈栄養(高カロリー輸液)などが行われてきている.

対談

新しい栄養療法の実際

著者: 小越章平 ,   松枝啓

ページ範囲:P.80 - P.92

 松枝 小越先生はわが国における栄養療法のパイオニアとでもいうべき方で,elemental dietの開発者としても知られておりますが,今日は「新しい栄養療法の実際」につきまして,いろいろお話をうかがっていきたいと思います.

カラーグラフ 臨床医のための血液像

網状赤血球の増多を伴わない貧血

著者: 原芳邦

ページ範囲:P.106 - P.107

 近年自動血算器の普及もあり,CBC(Complete Blood Count)は病院でも診療所でもあらゆる疾患の第一次スクリーニング検査として用いられている.通常,赤血球数,白血球数に加え,各種の赤血球指数も自動的に算出され,多くの情報が得られるが,さらに末梢血像を詳細に観察することにより,血液疾患の診断はもとより,血液像に影響を及ぼす隠れた基礎疾患発見の糸口になることは日常診療の中でよく経験されることである.
 このシリーズでは,第一線一般臨床医のために,CBCで異常を認めた場合,どのように病態にせまれるかを,実際の末梢血スライド写真を中心に解説したいと思う.

グラフ 胸部X線診断の基礎

撮り方と読み方(1)

著者: 新野稔

ページ範囲:P.110 - P.116

連載にあたって
 胸部X線単純撮影はprimary care physicians および,primary care unitでは撮影件数の最も多い代表的なX線撮影で,胸部X線単純写真のX線像はきわめて多くの診断情報を与えてくれる.近年の画像診断の進歩は新機器の登場により客観的な定量化が進んできているが,単純X線像は胸部X線診断において基本的重要性をもっている.近来,X線像での精細な病態把握への努力が積み重ねられ,その成果は日常診療の場に活用されている.X線診断は読影から始まり,観察,分析,判断,意志決定の順序をふむが,その過程,eye-brain系の因子を解析してみると,第1はX線像の入力で,それには眼の視覚特性に合ったX線写真を作ることが前提となり,X線診断者の視覚認識と表示されたX線像とのマッチングが必要であり,被写体写真処理の技術が適正であることにより,網膜を窓口とした観察が行われ,ついで所見の分析と判断が行われる.これはいままで記憶認識された解剖学的知識と所見との対比であり,次に疾患名のふりあて行為,所見と疾患名の対応作業で,認識方法が規格化されていると疾患名の検索は容易となり,最終的に診断の意志決定となる.

複合心エコー図法

複合心エコー図法とは/先天性心疾患(1)

著者: 伊東紘一 ,   鈴木修

ページ範囲:P.99 - P.103

 心疾患の診断において,心エコー図法の価値は確固たるものになった.おそらく聴打診と心電図,胸部単純X線像に心エコー図を加えれば,ほとんどの心疾患の診断が可能である.
 心エコー図法にはMモード心エコー図,Bモード心エコー図,コントラスト心エコー図,ドプラ心エコー図がある.さらに最近では2D-ドプラ心エコー図が加わった.

画像からみた鑑別診断(鼎談)

卵巣腫瘍(1)

著者: 森本紀 ,   多田信平 ,   川上憲司

ページ範囲:P.118 - P.126

症例
 患者 53歳,女性.
 主訴 腹部膨満.

境界領域 転科のタイミング

潰瘍性大腸炎

著者: 小山真 ,   畠山勝義 ,   武藤輝一

ページ範囲:P.127 - P.132

 昭和48年より50年までの3年間,厚生省特定疾患潰瘍性大腸炎調査研究班による全国的検討が行われた結果,本邦における潰瘍性大腸炎(UC)の発生状況,臨床経過などが明らかにされる一方,診断基準や薬物療法の規準1)が定められて内科的治療法の限界や手術適応2〜4)などが次第に明確にされつつある.
 さらにそれに加えて,ちょうどその頃米国より本邦へ導入された完全静脈栄養(TPN)や成分栄養法(ED投与)などのhyperalimentationの技術が広く普及してきたことによって,UCに対する薬物療法や手術の効果が高められるようになったことは大きな進歩といわねばならない.

講座 図解病態のしくみ びまん性肺疾患・1【新連載】

気道病変の機能障害—気道の解剖学的特徴,気道病変に関する機能検査

著者: 堀江孝至

ページ範囲:P.149 - P.156

連載にあたって
 今回,呼吸器疾患について連載で解説するように依頼をうけた.すでに多くの成書があり,またいろいろの雑誌で呼吸器疾患について様々の企画で解説がなされており,正直なところテーマの選択に悩まされた.いろいろ検討した上で,この連載ではびまん性肺疾患をとりあげることとした.
 びまん性肺疾患はその病変のおこる部位によって,1.気道病変,2,実質病変,3.間質病変,4.血管病変,に大きく分けて考えることができる.これら各領域が選択的にびまん性に傷害された場合,患者は種々の訴えで受診するが,呼吸機能検査,X線所見などを総合的に判断すれば,病変が肺内のどの部分にあるのかを推察することはかなり可能である.

Oncology・1【新連載】

癌化学療法の原則

著者: 北原光夫

ページ範囲:P.157 - P.162

 連載にあたって 今回より腫瘍学(oncology)の概略を連載することになった.oncologyは内科のsubspecialityとして比較的若い専門分野であり,患者の扱い,病気そのものの扱いなど,困難な問題をかかえる専門分野である.このようなわけで,oncologyを専門とする医師は一般内科の十分な知識が必要とされることは当然であるが,さらに,血液学,内分泌学・代謝学,胃腸・肝臓学,感染症学に深い知識をもつ必要がある.また,外科的手術,放射線治療学・診断学にも熟知していることを要求される.そしてやはり,一人の人間として友人として,患者とともに歩んでゆく人間性を強く求められる.
 日本におけるoncologyの専門治療は限られた施設でしか行われておらず,oncologyにはある種の先入観をもち,治療が十分に行われない面もある.このoncologyのシリーズは,上記の点をふまえて,患者に最善の治療をしていただくことを念頭に執筆するものである.

小児診療のコツ・7

腹痛—腹痛の見分け方,アプローチの方法と治療の原則

著者: 小池麒一郎

ページ範囲:P.165 - P.169

 小児の腹痛は頻度が高い.しかし,腹痛を明確に訴えるには患児があまりにも幼なかったり,また「ポンポン痛い」と訴えても,発熱,頭痛,手足の痛み,不満からの逃避,関心を引く意図など,すべてこの言葉で代弁することも少なくない.さらに,幼い小児では診察を怖がって泣き出し,腹壁を固くして抵抗することがしばしばで,触診も難かしい.また,年長児では心因性の腹痛を反復して訴えることが多く,屈折した心理の洞察も必要となる.もちろん,緊急性の高い急性腹症も少なくない.このように小児の腹痛は多彩であり,対応には慎重を要する.

ベッドサイド 臨床医のための臨床薬理学マニュアル【新連載】

臨床医のための臨床薬理学マニュアル

著者: 越前宏俊 ,   辻本豪三 ,   石崎高志

ページ範囲:P.134 - P.146

 連載にあたって 近年ベッドサイドでの薬物治療において,臨床薬理の知識に基づく薬物投与設計の重要性は広く認められるようになった1〜4).従来のもっぱら個々人の経験と勘に基づく「投与量-効果」アプローチは,より科学的な「血中濃度-効果」アプローチにとって換わられつつある.たとえば急性心不全の患老に対するdigoxinのloadingから維持量への移行や,喘息発作の患者に対するtheophylline(テオフィリン)のloadingとその後の持続点滴静注による治療などは,臨床薬理学の知識に基づいて,安全にまた確実に行い得るようになった.
 このような経緯から,ベッドサイドで素早く投与される薬物の動態値を知り,また合併症の存在,併用薬物による薬物動態変化を知るための簡便なハンドブックの必要性が痛感され,いくつかのものが世に出た5,6).しかしながら既刊のそれらは,筆者らが,日常,臨床薬理コンサルテーションで実際に使用してみて,いずれも満足するものではなかった.

CPC

汎血球減少とM蛋白血症で発症し,ネフローゼ症候群,門脈圧充進症など多彩な症状を呈し,約3年半の経過で死亡した50歳の女性

著者: 安達元郎 ,   石毛憲治 ,   木村亮 ,   浅田学 ,   吉沢煕 ,   桑島斉三 ,   鈴木良一 ,   登政和 ,   伊良部徳次 ,   長尾孝一 ,   木村邦夫 ,   奥田邦雄 ,   近藤洋一郎 ,   飯塚登 ,   関谷貞三郎 ,   鈴木勝 ,   秋草文四郎 ,   小形信二 ,   吉田尚 ,   岡林篤 ,   諸橋芳夫 ,   斎木茂樹 ,   斉藤陽久 ,   大谷彰

ページ範囲:P.183 - P.203

 本CPCは,さる昭和58年7月30日旭中央病院で行われた第91回旭市・海上郡医師会旭中央病院共催のCPCを旭中央病院の御好意により掲載させていただいたものです.

診療基本手技

緊急心臓ペーシング

著者: 吉岡成人 ,   林田憲明 ,   西崎統

ページ範囲:P.170 - P.171

 体外式ペースメーカーによる一時的緊急心臓ペーシングの手技は専門的なものであり,当院では研修医ローテーション時にCCUレジデントが,専門医のもとでトレーニングを受けている.本稿では,穿刺法による心臓ペーシングについて略述する.

当直医のための救急手技・泌尿器系・1

尿が出ない(尿閉,無尿)

著者: 村上信乃

ページ範囲:P.176 - P.177

 一般にどこの施設でも,救急患者に占める泌尿器科疾患の割合は少ないようである.当院でも昭和57年度に救急センター(1〜3次救急を扱う)を受診した総患者数13,351名中,泌尿器科疾患は239名(1.8%)ときわめて少なかった.しかし即時入院を必要とする重症患者は32名(13%)と,その入院率は他科疾患の数値とほぼ同様であり,泌尿器科診療も救急部門の中で無視し得ない部門であることを示している.
 多数の救急患者の中から当直医が泌尿器科疾患を鑑別診断することは,外性器の外傷や排尿の異常,血尿などの泌尿器科独得の症状を示す場合は容易であるが,その原因が多岐にわたる腹痛などの症状を示す場合には困難な例も多い。また他科の医師に良く知られていない緊急処置を要する疾患も少なくない,今回は,救急部門における泌尿器科疾患の鑑別診断とその対策について基本的な事項を,症状より分類して述べてみたい.

新薬情報

カプトリル(Captoril)〔三共〕—一般名:カプトリル—降圧剤

著者: 水島裕

ページ範囲:P.174 - P.175

概略
 降圧剤には,利尿降圧剤,血管拡張剤,種々のレベルでの交感神経遮断剤があるが,カプトリルはレニン,アンジオテンシン系に働く,まったく新しいタイプの降圧剤である.その作用点は,アンジオテンシンIからIIに転換するアンジオテンシン変換酵素の抑制が主である.本薬は米国スクイブ社からすでに世界各国で発売されており,各種高血圧の治療に高く評価されている.

臨床メモ

Staphylococcus aureus敗血症

著者: 北原光夫

ページ範囲:P.163 - P.163

 Staphylococcus anretts(ブドウ球菌,以下S. aureus)はグラム陽性球菌で,化膿性炎症性疾患を起こす細菌としてよく知られている.最も多い疾患は皮膚の化膿性病変で,膿痂疹,癤(せつ),癰(よう,carbuncle),創傷感染症,乳房膿瘍などがみられる.また,皮膚の特異的疾患でscalded skinsyndromeと呼ばれる病変も起こす.これはexfoliatinという毒素をphage type ⅡのS. anrensが出すために起こるものである.毒素による疾患としては,他にenterotoxinによる毒素性食中毒,toxic shock syndromeを起こす毒素があげられる.
 皮膚の化膿性疾患についで多いものは,S. aurezcs敗血症に起因した臓器の化膿性疾患であろう.S. aureus敗血症は近年,院内感染症の1つとして注目をあつめており,その原因は静注用カニューレを使用すること,hyperalimentationを行うことにより増加している傾向にある.また,創傷感染やSwan-Ganzカテーテルも原因となっていることは見逃せない.もちろん,院外感染症として,侵入した原因がつかめないまま,S. aureus敗血症がみつかることもある.S. aureus敗血症で最も問題となるのは,心内膜炎の発症と他の臓器への感染症の波及である.

面接法のポイント

全人的医療の展開のために(1)

著者: 河野友信

ページ範囲:P.178 - P.179

 医療は,病者あるいは病者を案ずる関係者との出会い,換言すれば,広い意味での面接からまず始まるといえる.現代の医療は,医師を中心にした数多くの医療スタッフによるチーム医療であり,そのためには医療チーム間のよいコミュニケーションが不可欠である.
 現今,従来の疾病中心(illness centered)の臨床医学のあり方が反省され,かわって患者中心(patient centered)の全人的医療(total health care)が志向されるようになってきた.病人中心の,患者のニードに即した医療のあり方は今なお模索の段階ではあるが,そこでは,まず,患者のニードがどこにあり,問題は何なのか(problem oriented)が明確にされなければならない.そのためには患者をよく理解しなければならないが,医療における面接の役割の一つは,患者を理解し医療に方向づけをすることである.

学会だより

第6回アジア太平洋癌会議から

著者: 久道茂

ページ範囲:P.180 - P.181

 第6回アジア太平洋癌会議が1983年9月27〜30日,仙台で開催された.この会議は,10年前東京で行われた第1回アジア癌会議に始まるが,その後,太平洋圏域諸国も含むAsian and PacificFederation of Organizations forCancer Research and Control(APFOCC)と拡大組織化されたもので,今回の第6回会議は創立10周年を記念するものである.また,主催者である日本対ガン協会,宮城県対がん協会創立25周年記念事業をかねるものである.仙台で開催され,また会長を山形敞一東北大学名誉教授,宮城県対がん協会長が引き受けられた理由は,宮城県が日本で最も古くから癌の二次予防対策としての胃癌集団検診,子宮頚癌検診を組織的に行っており,その成果を高く評価されてきたということ,故瀬木三雄東北大学名誉教授が日本で初めて県レベルでの地域癌登録を開始した癌記述疫学の発祥の地でもあるということである.筆者も長らく胃集団検診に携わってきたが,今回は会議の事務総長として,山形会長,平山,沖津両副会長,組織委員会の先生方とともに,この会議の主題の設定など入念に計画し,WHO, UICC,文部省,厚生省,東北大学医学部などの後援や県市町村,財界,各県がん協会の協力を得て盛会裡に会議をもつことができた.

天地人

手練の業

著者:

ページ範囲:P.173 - P.173

 サン・マルコ寺院の裏手の小運河に架けられた橋を渡って案内されたのは,ヴェネツィア・ガラスを集めた美術館で,大小50を越える展示室がある.サン・マルコ広場を前にしたガラス工芸店の前で呼びとめられて,美術館まで案内されてきたのだが,千年も前から現代にいたる作品群を見て回るのは,急ぎ足でもかなりの疲労を覚える.目もあやな繊細優美な作品は,思わず嘆声を洩らさせる程であった.広い美術館の中を歩いているのは私の他には案内の若い男女だけで,靴音だけがひっそりとした館内に微かに響いていた.次の室に入る時は女性がその室の灯りをつけ,目の前に作品が輝いて現れる.
 展示室の壁にひそやかに飾られた仮面舞踏会に用いられたような面が私を惹きつけた.青紫と白をあしらった陶磁とガラスが妖しいかげりを見せていた.宮廷の大広間で着飾った貴婦人達が仮面をつけて踊っているような気配が漂った.洗練された美とロマンの幻想の舞踏会の模様が浮かんできた.

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外来診療Q&A

著者: 友田春夫

ページ範囲:P.117 - P.117

 Q 患者:47歳,男,会社員.
 上腹部の不快感で来院.6カ月前に仕事中にvertigo,上腹部の圧迫感.近医で胃薬の処方をうけたが,仕事がきついと上腹部の不快感がでる.II,III,aVFでQ波,OMIと診断しISDN(フランドル)を処方したところ,症状は消失したが,鉢巻でしめつけられるようなheadacheがある.

基本情報

medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

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