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文献詳細

雑誌文献

medicina21巻1号

1984年01月発行

今月の主題 新しい栄養療法

栄養アセスメントと治療計画

栄養療法の種類と適応

著者: 畠山勝義1 小山真1 松原要一1 武藤輝一1

所属機関: 1新潟大学医学部・第1外科

ページ範囲:P.24 - P.27

文献概要

 栄養療法という概念で最初の報告は,1946年Gamble1)がブドウ糖の輸液により尿素としての窒素喪失を50%減少させたことに始まる.この効果はブドウ糖によるprotein sparing effectと呼ばれたが,その後の研究により脂肪やアミノ酸もそれぞれ単独でこの効果のあることが証明されている.またアミノ酸と糖質,アミノ酸と脂肪の組み合わせでも同様である.しかしながら,これらはあくまでも体蛋白の異化を節約してはいるが蛋白同化にはならない.これに対し,protein anabolismはアミノ酸と代謝に必要以上の十分なエネルギー源が必要であり,このような状態では体重増加や体蛋白の増加が得られることになる.
  いずれにせよ,現在では三大栄養素のどの1つを除外しても栄養療法は論ぜられないほどになっており,バランスのとれた,しかもprotein anabolismのための栄養補給が究極的な目的となろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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