文献詳細
文献概要
今月の主題 新しい栄養療法 各種疾患における栄養療法
腎不全とアミノ酸輸液
著者: 折田義正1 安東明夫2
所属機関: 1大阪大学医学部・第1内科 2大阪大学健康体育部
ページ範囲:P.66 - P.68
文献購入ページに移動とくに,腎にその代謝産物排泄の主経路をもつ蛋白・アミノ酸の代謝異常は古くから知られ,その治療法である蛋白摂取制限による予後延長効果は1世紀近い以前より認められている.しかし,蛋白負荷を軽減するという消極的保存療法では,窒素バランスは負となる.1963年,Giordano1)は,腎不全患者の血漿アミノ酸異常に注目し,低蛋白食療法下で必須アミノ酸を補充する試みを行った、これは,彼らの意図は別としても,栄養制御により,腎不全時の代謝異常を治療しようとする積極的保存療法であると評価できる.
掲載誌情報