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文献詳細

雑誌文献

medicina21巻1号

1984年01月発行

文献概要

今月の主題 新しい栄養療法 各種疾患における栄養療法

小児疾患の栄養療法

著者: 松田隆1 白木和夫1

所属機関: 1鳥取大学医学部・小児科

ページ範囲:P.76 - P.78

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小児における栄養療法の特性
 小児は,大人をそのまま小さくしたものではなく,その体液バランスの特徴として,①体重当たりの体液量が成人の55%に比して多く,乳幼児では75〜60%である.②乳幼児の水分必要量は,成人の約3倍の150〜100ml/kg/dayである.③嘔吐,下痢,発熱などによって,容易に体液バランスを崩し,腎の未熟性も加わって,水電解質代謝異常,酸塩基平衡の障害をきたしやすい.④一度脱水が起これば,体力の消耗は著しく,心・腎・肝などの機能障害,意識障害をきたし,ショック状態になりやすい,などがあげられる.したがって,病初期には輸液療法から始められることが多く,ひき続いて,食事療法,種々の治療乳,elemental diet,経静脈栄養(高カロリー輸液)などが行われてきている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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