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講座 小児診療のコツ・7
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小児の腹痛は頻度が高い.しかし,腹痛を明確に訴えるには患児があまりにも幼なかったり,また「ポンポン痛い」と訴えても,発熱,頭痛,手足の痛み,不満からの逃避,関心を引く意図など,すべてこの言葉で代弁することも少なくない.さらに,幼い小児では診察を怖がって泣き出し,腹壁を固くして抵抗することがしばしばで,触診も難かしい.また,年長児では心因性の腹痛を反復して訴えることが多く,屈折した心理の洞察も必要となる.もちろん,緊急性の高い急性腹症も少なくない.このように小児の腹痛は多彩であり,対応には慎重を要する.
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