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文献概要
今月の主題 リンパ系疾患へのアプローチ リンパ球の解剖
B-cell,T-cell,マクロファージの免疫学的相互関係
著者: 河野陽一1 宮城裕之1
所属機関: 1千葉大学医学部・小児科
ページ範囲:P.1734 - P.1735
文献購入ページに移動免疫応答は,T-cell,B-cell,そしてマクロファージ(Mφ;抗原presenting細胞)など,いくつかの免疫担当細胞の相互作用により構成されたネットワークによって機能している1).
抗体産生にT-cellとB-cellとの相互作用が必要なことは,周知のとおりであり,B-cellはT-cellの介助により抗体産生を行う.この際,B-cellは表面レセプター(免疫グロブリン)により抗原を認識し,その抗原に特異的な抗体を産生する.T-cellも,細胞表面のレセプターによって抗原を認識することにより活性化される(図1).このレセプターの抗原に対する特異性は,免疫グロブリンのVH遺伝子とは異なる遺伝子によって遺伝的に支配されていることが,最近解明された.
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