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今月の主題 リンパ系疾患へのアプローチ リンパ系疾患の臨床
リンパ腫―Favorable Type
著者: 白川茂1 北堅吉1 三輪啓志1
所属機関: 1三重大学医学部・第2内科
ページ範囲:P.1772 - P.1774
文献購入ページに移動HDについては,欧米ではmustargen,oncovin,procarbazine,prednisoneの4者併用によるMOPP療法を始めとする多剤併用化学療法の導入により,病期Ⅲ,Ⅳ期の進展症例でも治癒が期待されるようになり1),長期生存例の増加とともに他種の二次性悪性腫瘍の発生が問題になっている2).一方,NHLは生物学的に多様多彩なリンパ腫が包含されているが,しばしば予後的見地から病期の進展症例でも,①予後良,好群("good-risk" or "favorable" group),②予後不良群("poor-risk" or "unfavorable" group)に二分される3).通常,予後良好なリンパ腫(favorable lymphoma)という場合はNHLの予後良好群を指す場合が多いが,本稿ではリンパ腫―favorable typeとしてのHDに触れ,ついでfavorable NHLにつき述べてみる.
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