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雑誌目次

雑誌文献

medicina21巻11号

1984年11月発行

雑誌目次

今月の主題 脳血管障害のトピックス

理解のための10題

ページ範囲:P.1986 - P.1988

基礎知識

疫学—脳卒中の推移と予防

著者: 田渕正康

ページ範囲:P.1890 - P.1892

脳卒中の推移
 死亡率わが国の脳出血死は1960年半ばより急激に減少している.これに対し,脳梗塞死は,1970年頃までは増加するが,以降は横ばいの状態で,1975年以降に至っては脳梗塞死が脳出血死を上回っている.
 福岡県久山町(1961年以来,循環器疾患の追跡調査が行われている)における5年毎,15年間の成績1)でも,脳卒中死は減少傾向にある.脳出血死の減少は日本全国に比べて久山町でより著明である.脳梗塞死は全国の推移とは異なり減少している.

病理

著者: 朝長正徳

ページ範囲:P.1894 - P.1896

 脳血管障害は文字通り血管病変に由来する脳の障害で,血管病変の種類により脳の障害も異なってくる.血管病変は太い頭蓋内・外の動脈の粥状硬化による血栓形成,先天性あるいは二次性の脳動脈瘤,種々な塞栓症,脳表および実質内の小動脈にみられる血管壊死,動脈炎,DICによるフィブリン血栓,アミロイド・アンギオパチー,基底核の小血管石灰化,さらに静脈病変がある.以下,これらの血管病変によって起こる脳の障害の病理について述べる.

臨床

著者: 田崎義昭

ページ範囲:P.1897 - P.1899

 脳血管障害の診断は,CT,脳血管撮影をはじめ種々な検査法の進歩により,容易に且つ正確に行えるようになった.しかし,本症診断の基本はその臨床にあることはいうまでもないので,教科書的ではあるがここに簡単に述べることにする.

CT

著者: 高木康行

ページ範囲:P.1900 - P.1906

 急性期脳血管障害の診断,治療にCTスキャンは多大の貢献をした.ことに,出血性病変と虚血性病変との鑑別,硬膜上・下血腫,脳腫瘍などの迅速な除外診断に強力な武器となることが臨床家の間で一致して認められている.
 一方,CT診断の限界もかなりよく知られるようになり,診療上あるいは臨床神経学上に新たな知見が集積されつつある.

治療

著者: 神田直

ページ範囲:P.1908 - P.1909

 脳血管障害の治療に際してとくに重要なことは,患者を診た時点でまず出血か梗塞かを鑑別し,ついで病巣部位はどこか,病巣が大きいか小さいか,どのclini-cal stageにあるか(片麻痺などの局所神経症状がすでに完成しているのか,なお進行中であるのか)を診断することである1).完成期発作(completed stroke)であれば,病巣およびその周辺のすみやかな血流改善をはかり,進行期発作(progressing stroke)であれば可能な限り進行を阻止し,梗塞巣の拡大を防がなくてはならず,また病巣が大きいと考えられるときには早期から十分な脳浮腫対策をとる必要がある.本稿ではこれら脳血管障害の治療の基本と概要について述べる.

病態生理

脳血管障害の脳循環

著者: 小林祥泰

ページ範囲:P.1910 - P.1911

 脳卒中とくに脳梗塞においては,脳循環および脳代謝がその病態生理を理解するうえで重要であり,Keetyによる脳循環測定法の確立以来多くの知見が報告されている.なかでも133Xe内頸動脈動注法による局所脳血流測定法を確立したLassenによるluxury perfusio syndrome(ぜいたく灌流症候群)の概念は,1966年に報告されて以来つい最近まで,脳梗塞の急性期には脳血管拡張剤は禁忌とする治療原則の根拠とされてきた.しかし最近では脳局所のエネルギー代謝と循環を同時に,三次元的に測定できるポジトロンCTの出現により,さらに詳細な病態生理が明らかにされつつある.ここでは脳梗塞の脳循環の最近のトピックスの中から実際の治療上必要な問題点を選び簡単に解説してみたい.

凝血面

著者: 塩栄夫

ページ範囲:P.1912 - P.1913

血液の凝固性と脳血管障害
 種々の出血性素因における頭蓋内出血は,ことに若年者の脳血管障害の一つとして忘れることのできないものである.これまでの血液学的検査法は出血性疾患の診断には十分な発達を遂げているが,一方最近重要な位置を占め始めた虚血性脳血管障害における血液学的な所見は,単に出血の裏返しといえない面を持っている.凝固亢進状態はどのようにとらえられるか,またそれが血栓症にどうつながるかについてはまだ十分な知見が得られていない.
 凝固因子活性の増大,あるいは阻害因子の減少は一種の前血栓状態と考えることができる.よく引用される例は家族性のAntithrombin III(AT III)欠損症で,血栓症の多発との関係が報告されている.AT IIIレベルが低下する状態として妊娠,経口避妊薬や前立腺肥大治療薬の使用(エストロジェン)などがあり,脳梗塞の発症頻度を増大させるといわれている.

代謝面

著者: 小暮久也 ,   飛田宗重

ページ範囲:P.1914 - P.1915

虚血性脳血管障害の病態
 脳細胞は少量の細胞外液と血管壁とによって血流と隔てられているが,それら各分画の物理化学的特性は著しく異なっている.すなわち,脳細胞は細胞膜を隔てて代謝環境の著しく異なる分画に接しているため,大量のエネルギーを消費して細胞内環境(homeostasis)を維持している.そのエネルギー源は血流に依存しており,虚血性脳血管障害によって酸素やグルコースを供給する血流が杜絶すれば,脳はたちまち重大な代謝危機に直面する.まずCO2やLactateの蓄積によるacidosisが生じ,次いでATPの産生も低下しhomeostasisを保つことが不可能になる.血流が速やかに回復しない限り,組織は蛋白質水解酵素(hydritic protease)や脂肪分解酵素(lipase)の作用を受け細胞構築の崩壊が始まり,最終的には壊死に至る(表1)1)
 しかし現実の脳血管障害においては虚血病巣は常に側副血行を伴って形成され,虚血中心部と病巣周辺部,さらに遠隔部とではそれぞれ血流も異なり,組織が障害される機序も一様ではない.

急性期の治療

脳卒中急性期の治療

著者: 荒木五郎

ページ範囲:P.1916 - P.1919

 脳卒中急性期の治療で最も大切なことは,呼吸の管理と脳浮腫対策の2つといえよう.
 また内科的療法のみならず,外科的手術の適応も知っておくことが必要となる.

注目される症候

脳幹幻覚症

著者: 平井俊策

ページ範囲:P.1920 - P.1920

 1922年Lhermitte1)は中脳の病変によって特有な幻覚が起こることをはじめて報告し,その2年後の1924年にvan Bogaert2)は下部赤核症候群(Claude症候群)に,かかる幻覚を伴った例を報告し,中脳のかなり限局性の病巣によってもこのような幻覚が生じうることを明らかにした.以後,この幻覚はhallucinose pedonculaire(脳脚幻覚症)とよばれてきた.

失調性片麻痺

著者: 平井俊策

ページ範囲:P.1921 - P.1921

分類
 Fisherは小梗塞に基づく特殊な症候群をlacunar strokeと呼び,①pure motor hemiparesis,②pure sensory stroke,③homolateral ataxia and crural paresis1),④dysarthria-clumsy hand syndrome2)の4型をまず報告した.このうち③は1965年に彼がColeとともに発表したもので,一側の不全麻痺と同じ側の失調症を呈することが特徴である.④もこれとよく似るが,④が構語障害を示し上肢の不全麻痺と失調を示すのに対し,③は構語障害がなく上肢の麻痺,失調はあっても軽度で,下肢の不全麻痺と失調とが目立つ点が異なるとされた.1965年の発表は14例を経験したとして,その中の5例を症例報告したもので当時剖検例は得られていなかった.しかし1978年にかかる症候群を呈した3症例の剖検結果をFisherは報告し3),従来のhomolateral ataxia and crural paresisという名称の代りにataxic hemiparesisという名称を使うことを提唱した.その後彼はlacunar strokeを21型に分けている4)が,その是非はともかくとして,この分類ではataxic hemiparesisとdysarthria-clumsy hand syndromeとを別に分けている.

口手症候群

著者: 織茂智之 ,   冷牟田英三

ページ範囲:P.1922 - P.1922

概念
 手症候群(または手掌・口症候群cheiro-oral syn-drome)とは,口周囲半側ならびに同側の手の知覚障害を呈する症候群である.1914年Sittig1)の報告以来知られており,今日ではその病変の局在を推定しうるため,局在診断学上重要な所見とされている.

脳底動脈分岐部症候群

著者: 冷牟田英三

ページ範囲:P.1923 - P.1923

Hemiplegic Mutism1)
 Hemiplegic mutismは,1976年加瀬,冷牟田が報告したmutismと片麻痺を主症状とする脳底動脈分岐部症候群の一型である.病巣は両側視床髄板内核と一側の大脳脚にある.
 その症状は突然の意識障害で発症し,呼吸障害を伴うこともある.麻痺は左片麻痺であることが多く,同時に動眼神経麻痺,Parinaud症状,側方注視障害,輻輳障害がある.核上性顔面神経麻痺,仮性球麻痺を伴う.麻痺側に痛覚低下がみられる.意識回復後mutismが持続する.

口蓋ミオクローヌス

著者: 鈴木健世

ページ範囲:P.1924 - P.1925

 ミオクローヌスは突発性に1つもしくはそれ以上の筋群が素早く不規則な収縮を起こす不随意運動の一種であるが,口蓋ミオクローヌス(palatal myoclonus)は,軟口蓋のリズミカルな運動という点で,不規則性を特徴とする通常のミオクローヌスとは性質を異にしており,比較的稀な神経徴候である.

瞳孔偏位

著者: 鈴木健世 ,   朝長正徳

ページ範囲:P.1926 - P.1927

 正常人の瞳孔は虹彩の中央もしくはわずか内下方に位置している.瞳孔が虹彩の中央からはずれ,かつ形が円形でなく楕円形や不規則な変形を呈する状態は,日常診療においては白内障など眼科疾患の術後患者にしばしば見られる所見であるが,これらの手術的操作によることなくして同様の所見を呈するものを瞳孔偏位(corectopiaまたはectopia pupillae)と呼ぶ.
 瞳孔偏位は中脳背側障害において稀に認められる現象であり,このためmidbrain corectopiaと称される.

Binswanger脳症

著者: 大友英一

ページ範囲:P.1928 - P.1928

概念
 Binswangerが1894年に記載したものであり,動脈硬化により大脳の白質に広範に斑状の病変の出現するものである.
 進行性皮質下脳症progressive subcortical encephalopathyともいわれる.

脳動脈硬化性パーキンソニズム

著者: 大友英一

ページ範囲:P.1929 - P.1929

 脳動脈硬化性パーキンソニズム(arteriosclero-tic parkinsonism)の存在について,約30年ほど前に"このようなものが存在するか?"という論文の出たことがある.最近は明確なcriteriaなしに,専門家の間においてもこの診断名が使用されている.これは,脳動脈硬化性パーキンソニズムとすべき症例の存在することを意味するものと考えられる.
 事実,たとえば脳卒中の慢性期に徐々に固縮rigidityが出現してくる例があり,振戦は明らかではないが,まずparkinsonismの合併,あるいは併発と考えざるをえないことが経験される.

新しい検査法

脳虚血のポジトロンCT

著者: 上村和夫

ページ範囲:P.1930 - P.1935

 ポジトロンCT(PET)とは,生体内に分布するポジトロン標識トレーサーの局所的脳組織濃度をμCi/cm3単位で定量し,それを横断断層面上にmappingする技法である.その機能は,空間的分解能の限界はあるが,実験的技法のautoradiographyに相似であり,in vivo autoradiographyとも呼ばれ,これによりfunctional morphologyといわれる分野が開けた1〜3).本項では秋田脳研での経験を基に,脳虚血におけるPET測定とその病態について慨説する.

脳血管障害とMR-CT

著者: 町田徹

ページ範囲:P.1936 - P.1943

 MR-CTがわが国に導入され,常電導型,超電導型の装置が稼動しているが,未だ十分な症例の蓄積がなされたとは言い難い.またMR-CTは日進月歩の分野であり,諸家の報告も数多く見られるが,特定疾患についての詳細な報告はほとんどないのが現状である.一方,脳血管障害のとくに急性期の患者は,種々の点滴やモニター,酸素吸入,respiratorなどの準備が不可欠であり,金属(強磁性体)類を持ち込めないMR-CTの室内にこのような患者を搬入し,1時間以上も検査を行うことは非常に困難なことである.したがって,MR-CTを施行している対象は脳血管障害例といっても陳旧性のもの,あるいは症状の軽度なものに限定せざるをえない.このようにごく限られた症例ではあるが,脳血管障害のMR-CTによる経験を述べ,MR-CTの有用性,X線CTとの比較,将来の展望などについて症例を供覧しつつ述べてゆきたい.

脳血管障害におけるDigital Subtraction Angiographyの役割

著者: 高橋睦正

ページ範囲:P.1944 - P.1950

 血管造影は脳血管障害の診断には必須の検査法であり,古くから広く用いられている.しかし本法には合併症を併発することも少なくなく,とくに脳血管障害症例においては合併症の発生頻度が,他の疾患を有する症例に比べて高いとされている.したがって,より安全な血管造影法の出現が長い間待たれていたと言っても過言ではない.
 1972年にCTが臨床に導入されて以来,コンピュータを放射線画像の処理に用いる試みがなされるようになり,その1つの方法として開発されたのがデジタルサブトラクション血管造影DigitalSubtraction Angiography(DSA)である.本法は1974年頃から開発が進み,1980年代になって広く臨床に用いられるようになった1〜5).本法の特徴は低濃度の造影剤でも画像を構成させることができること,画像の観察がreal timeにできること,などであり,これらの利点を用いた臨床応用が広く行われつつある.

非定型的脳血管障害

Amyloid angiopathy

著者: 羽生春夫 ,   朝長正徳

ページ範囲:P.1952 - P.1953

 脳の血管壁にアミロイド物質が沈着するアミロイド・アンギオパチー(amyloid angiopathy,以下AAと略)は局所性,老人性アミロイドーシス(老年者の脳に限局するアミロイド沈着)として理解されているが,最近老年者の脳血管障害の原因になりうる点で注目されている.

Neoplastic angioendotheliosis

著者: 萬年徹

ページ範囲:P.1954 - P.1956

Neoplastic angioendotheliosisとは
 Neoplastic angioendotheliosisとは,小血管の管腔が異常細胞によって満たされて栓塞を起こし,主として皮膚,中枢神経系に症状を現わす疾患である.1959年,Wienの皮膚科医PflegerとTappeiner1)は,発熱と体重減少を伴い,brown-redからlivid-redの色調を呈する大小さまざまな皮疹のあった31歳の女性の症例の臨床経過と特異な皮膚生検所見を発表した.
 これによると,coriumとsubcutisに拡張した毛細血管がコイル状の形態をとって増殖し,しかもその管腔は多数の異常な大形単核細胞によって満たされていた.彼らはこの異常細胞の組織学的特徴を検討した結果,これらは小血管の内皮細胞に由来したものであり,内皮細胞が悪性化して増殖したものであろうと考え,systemisierten Endotheliomatose(Reticuloendotheliose?)と呼んだ.この報告以後皮膚科領域から臨床症状,皮膚生検像が一致する症例が次々と報告され成書2)にも記載されるようになったとはいえ,その数はいまだ少なく,皮膚科領域でも稀な疾患のようである.

巨細胞性動脈炎(側頭動脈炎)

著者: 亀山正邦

ページ範囲:P.1958 - P.1959

巨細胞性動脈炎とは
 巨細胞性動脈炎(giant cell arteritis, GCA)は,一般には側頭動脈炎,または頭蓋動脈炎と同じものとして取り扱われている.しかし,これらの命名のおのおのにいくつかの問題がある.たとえば,側頭動脈炎のすべての例で生検(あるいは剖検)動脈に巨細胞が証明されるとは限らない.側頭動脈炎では同時に頭蓋部の他の動脈にも炎症をみることが多く,側頭動脈炎よりは頭蓋動脈炎のほうがよりよく事実に適合するようにもみえる.しかし,頭蓋動脈炎と呼ぶにしても,他の中等大の全身の動脈系—たとえば,冠,肝,腎,四肢などの動脈にも同時に炎症をみることがあり,頭蓋のみに限ったものではない.
 またGCAでは,組織所見から動脈炎巣内に巨細胞をみることを特徴としているが,高安病や結節性動脈炎でも巨細胞をみることがある.まれには脳の巨細胞性肉芽腫性血管炎1)がみられるが,これはGCAとはまったく別個の疾患と考えられている.

DIC

著者: 山之内博

ページ範囲:P.1960 - P.1961

 播種性血管内凝固症候群(Disseminated intra-vascular coagulation syndrome, DIC)は,血管内に血栓の多発する状態であり,またこの多発性血栓に血小板や凝固因子が消費されることによって消費性の凝固障害を示すことがある.すなわち,血栓と出血が併存する場合がみられる.こうしたDICに伴う病変は各種臓器にみられ,脳では梗塞性病変や出血性病変を示すことがある.ときには片麻痺を伴う脳卒中発作で発症することもある.ここでは,DICに伴う脳病変と神経症状について考察したい.

Polycythemia

著者: 秋口一郎 ,   亀山正邦

ページ範囲:P.1962 - P.1963

 脳血管障害のなかには高血圧症,脳動脈硬化,糖尿病,心臓病による塞栓源のように,通常よく知られた背景疾患や危険因子によるもののほかに,特異な原因により出現するものがある。それらは大別して,血管の機械的・物理的障害によるもの,血管の炎症によるもの,出血性素因によるもの,凝固線溶系の異常によるもの,などに分類される1).このうち血液疾患を背景とするものは,頻度はそれぞれあまり多くないが有効な治療法があり,早朝に的確な診断を必要とする点で臨床的に重要である.本稿ではこれらのうちでpolycythemia vera真性多血症とthrombocytosis血小板増多症について述べる.

特殊な治療

Bypass手術法

著者: 相羽正 ,   関要次郎

ページ範囲:P.1964 - P.1965

 頭蓋内外bypass手術法は,虚血性脳血管障害に対する再発予防を主目的として,現在脳神経外科領域で広く行われている手術法の一つである.この手術法には,どの動脈をdonor arteryとし,どの動脈をrecipient arteryとして選ぶかによっていくつかの方法が考案されている.その中で現在最も広く行われている手術法は,STA-MCAanastomosis(superficial temporal artery-middle cerebral artery anastomosis=浅側頭動脈-中大脳動脈〔皮質枝〕吻合術)である.そこでまずSTA-MCA anastomosisの手術適応を述べ,次いで他の頭蓋内外bypass手術法の紹介ならびにbypass手術の問題点につき言及して行きたい.

アスピリンと脳虚血性疾患の予防

著者: 田村乾一 ,   東儀英夫

ページ範囲:P.1966 - P.1967

 最近,脳血管障害のなかで出血は減少し,梗塞,とくに小さな梗塞を示す例が増加してきている.その意味でも抗血小板剤の使用が注目されているが,ここでは,代表的な抗血小板剤であるアスピリンについて述べる.

鼎談

脳血管障害急性期の臨床をめぐって

著者: 澤田徹 ,   葛原茂樹 ,   朝長正徳

ページ範囲:P.1969 - P.1985

 朝長(司会)本日ご出席いただいた澤田先生はご存じのように脳卒中の専門家として,現在,日本での一番中心的な機関である国立循環器病センターでたくさんの急性期の患者をみておられ,いわば臨床の第一線でご活躍中の方です.一方,葛原先生は筑波大学の神経内科でむしろneurologistとしていろいろの仕事をやってこられた方です.今度養育院付属病院に移られまして,脳卒中の患者をご覧になる機会がふえたわけですが,こうしたお二人それぞれ,やや違った立場からのお話をお聞かせ願えればと思っております.

グラフ 複合心エコー図法

後天性心疾患—心筋梗塞

著者: 伊東紘一 ,   鈴木修

ページ範囲:P.1990 - P.1995

症例9 66歳,男性
 2年前に狭心発作をきたし,近医受診,急性心筋梗塞の診断の下に入院加療を受けた.3カ月前より労作時呼吸困難を自覚するようになった.胸部の疼痛は認めなかったという.血圧160〜100mmHg.心電図は洞調律,左軸偏位,II, III,aVFでQ波を認める.V5,V6のST低下,II, III,aVFのT波陰性化をみる.胸部X線写真では異常所見を認めない.

胸部X線診断の基礎

撮り方と読み方(11)

著者: 新野稔

ページ範囲:P.1996 - P.2000

 前号に続き,肺門部のうち,左肺門陰影について解説する.
左肺門陰影
 上極は右よりやや高い位置に存在し,気管支の管状陰影は中央陰影内に存在することが多く,中央陰影と連なり,下半分は中央陰影と密着し,重なっていることが多い.左肺門影の最上部は左肺動脈影であり,左主気管支は左肺動脈の内側に位置し,上葉気管支は肺動脈と交叉している.肺門影の上方にはB3bの断面が投影される.上極から上方向ならびに上斜方向に向かうA1+2の分枝が存在し,水平方向にA3が分かれているのが観察される.肺門陰影の中央近くからA4+5が水平と斜め下方向に分枝し,この高さでしばしば肺門陰影と直交し,ほぼ水平方向に走る左上葉気管支起始部の管状透亮陰影が存在する.肺静脈は心陰影左縁よりかなり中央陰影の内部で左心房に流入し,肺門部・肺野に明瞭な分岐を認めない場合が多いので追跡が困難である.肺門下極に下肺静脈の底区枝が時に観察される.

画像からみた鑑別診断(鼎談)

脳腫瘍—海綿状血管腫

著者: 阿部俊昭 ,   多田信平 ,   川上憲司

ページ範囲:P.2002 - P.2010

症例
 患者 44歳,女性,右利き.
 既往歴,家族歴 特記すべきことなし.

演習

目でみるトレーニング

ページ範囲:P.2011 - P.2017

講座 図解病態のしくみ びまん性肺疾患・11

肺循環障害—肺性心を中心に

著者: 保高和子 ,   堀江孝至

ページ範囲:P.2029 - P.2035

 心血管系の主な部位における血圧を図1に示した.体循環系は大動脈から最終的に右心房へと流れるが,平均血圧は100torrから2torrへと98torr変化している.一方,肺循環系は肺動脈から左心房へと流れるが,その間の圧変化は約10torrにしかすぎない.このような肺循環系での圧変化が著しく少ないことはR(血管抵抗)=P(圧差)/Q(血流量)の関係からわかるように,血流に対する血管抵抗が著しく低いことを表している(血流量は肺循環系=体循環系).
 われわれが安静状態から歩き,さらに走りはじめると運動の程度に応じて組織で消費される酸素量が増加する.その増加に対応して換気量が増し,同時に心拍出量の増加が起こる.このような労作時の心拍出量の増加に伴い,体循環系では血圧の増加が観察される.しかし,右心カテーテル法で測定される肺動脈圧はほとんど変動しないことが知られている.また,たとえば肺癌で一側肺切除を行うような症例に対してカテーテルを肺動脈内に挿入し,患側肺の肺動脈をバルーンをふくらませて閉塞する試験が行われる.このとき,患側肺への血流は完全に杜絶され,血液は健側肺に流れこむことになる.しかし,健側肺が正常であれば肺動脈圧はほとんど変化しないことが示されている.(実際に肺動脈圧の上昇を招くには心拍出量が3倍以上に増加する必要があるといわれる.)

Oncology・11

Oncological Emergencies(2)—癌による代謝的救急疾患

著者: 北原光夫

ページ範囲:P.2037 - P.2040

高カルシウム血症
 悪性腫瘍をもっている患者にとって,高カルシウム血症は全身状態をさらに悪化させるものであり,時には急速に死に至るほどである.悪性腫瘍では,高カルシウム血症は比較的よくみられる合併症であり,また,種々の報告によれば,入院中の患者にみられる高カルシウム血症の原因としては,悪性腫瘍が最も多いといわれる(表1).高カルシウム血症の最もよくみられる腫瘍は,肺の扁平上皮癌,乳癌,頭・頸・食道癌,多発性骨髄腫,腎臓癌(hypernephroma)であるといわれ,肺の小細胞癌や未分化癌には,高カルシウム血症はほとんど稀である.大腸癌や子宮癌でも,血中のカルシウムは一般に上昇しない.

境界領域 転科のタイミング

解離性大動脈瘤

著者: 川田志明 ,   小出司郎策 ,   正津晃

ページ範囲:P.2018 - P.2027

 突然の胸背部激痛で発症する解離性大動脈瘤は,解離の進展とともに主要分枝動脈の閉塞症状をはじめ心タンポナーデ,血胸,大動脈弁閉鎖不全など致命的な合併症が起こり,発症後24時間で20%,2週間で60%,3〜6ヵ月で90%死亡するとされる自然予後の最も不良な疾患の一つである.
 このように急性で重篤な経過をとるため,発症直後の諸症状をもとにまず急性大動脈解離を疑って診断の確定を急ぎ,解離の進展メカニズムに合致した的確な治療方針を立てることが救命の鍵となる.

CPC

再生不良性貧血の診断で入退院を繰り返した後,咳,痰,発熱,背部〜項部痛を訴えてきた76歳女性の例

著者: 大谷彰 ,   藤岡成徳 ,   小室康男 ,   秋元敏佑 ,   鈴木勝 ,   鈴木良一 ,   高橋力 ,   近藤洋一郎 ,   脇田久 ,   諸橋芳夫 ,   沢田勤也 ,   奥田邦雄 ,   吉沢煕 ,   斎木茂樹 ,   栗林伸一 ,   石毛憲治

ページ範囲:P.2055 - P.2069

 本CPCはさる4月28日に旭中央病院で行われた第94回旭市・海上郡医師会旭中央病院共催のCPCを旭中央病院の御好意により掲載させていただいたものです.

診療基本手技

癰,蜂窩織炎,膿瘍

著者: 遠藤幸男 ,   西崎統

ページ範囲:P.2041 - P.2041

 ブドウ球菌などの感染により,毛嚢に発生した化膿性炎症を癤(Furuncle),2個以上の毛嚢に波及したものを癰(Carbuncle)といい,それらが顔面に生じたものを面疔と呼ぶ.また,皮下結合組織内をびまん性に広がる細菌性炎症を蜂窩織炎(Phlegmon)という.

当直医のための救急手技・耳鼻咽喉科系・2

鼻出血—どう対処するか

著者: 岡本誠

ページ範囲:P.2046 - P.2047

 鼻出血患者が来院するまでの経過は,概ね次の3者に分けることができる.
 A.突然出血がはじまりなかなかとまらない.
 B.数日の間に何回が出血をくり返していた.その度に短時間で止血するが,再び出血したので来院した.
 C.比較的長時間の間に時折鼻出血がある.原因検索のため来院した.

新薬情報

塩酸ラニチジン—H2受容体拮抗剤—商品名:ザンタック錠(Zantac Tabs)〔日本グラクソ,三共〕

著者: 水島裕

ページ範囲:P.2044 - P.2045

 概略 塩酸ラニチジンは英国グラクソ社で開発されたもので,胃粘膜壁細胞のヒスタミンH2受容体を遮断し,強力で持続的な胃酸分泌抑制作用を示す.臨床的に,胃・十二指腸潰瘍に対して著しい効果を発揮する.ことに胃潰瘍については,シメチジンに比べて優れた有効率が得られている.また,従来内科的治療がかなり困難であった巨大胃潰瘍,吻合部潰瘍,Zol-linger-Ellison症候群,逆流性食道炎に対しても優れた治療効果が認められている.さらに本剤はシメチジンと異なり,べンゾジアゼピンなどいくつかの薬物の代謝抑制,抗アンドロジェン作用などが認められないなど,安全性の面でも優れた面をもち,有用性の高い薬剤である.

臨床メモ

尿路感染症(2)

著者: 北原光夫

ページ範囲:P.2051 - P.2051

 最近の下部尿路感染症の治療は,7〜10日間にわたる治療方法から,1回抗生物質投与へと変わってきている.この1回投与治療法の根拠は,次にあげる4つの理由による.

面接法のポイント・10

面接の実際(3)

著者: 河野友信

ページ範囲:P.2048 - P.2049

診断面接
 ベテランの専門医が面接すると,狭心症はほとんど診断できるという.症状や症状の起こり方とその後の経過,症状の起きたときの状況などを詳しく聞きとり,それに加えて,患者の外貌の特徴や性格傾向などを面接の過程です早く読みとることで,面接だけでもほぼ的確に診断がつくのである.
 現在は,検査技術が進んでいるので,面接と診察だけで診断名をつけるということはまずないが,たとえ面接とはいえ,知識と経験の豊富なドクターが,慎重に面接すれば,内臓疾患の診断に対しても,かなりの威力を発揮するということである.

天地人

旅装案内

著者:

ページ範囲:P.2043 - P.2043

 昭和42年,WHOのgrantでNew Yorkに一年の旅をして以来,米国7回,西欧6回,東欧2回,アジア9回と22回の旅に出ている.多い方でも少ない方でもあるまい.旅も重ねるにつれて少しは要領も良くなろうと言うものである.旅装"旅行の服装,たびじたく—岩波国語辞典による—"について記してみることとしたい.
 まず用意すべきは厚手の表紙のついた針金綴のB5判ノートである.一回の旅に一冊とする.旅行中のメモ用に供する他,飛行機の塔乗券,汽車,電車,バスの切符の残り,ホテル,飲食店の領収書,AMEXの控,その他何でも貼付けて置くためである.後日,調べものをするのに便利である.物価問題を論ずる資料にもなる.裏表紙に封筒を貼付けてポケットを作る.ホテルの予約書,学会の登録証明書など取出して見せる必要のあるものを入れる.以上種々の紙片を貼付けるために合成糊を持参する.キャップは螺子回し式の頑丈なものでなくてはならない.うっかりすると上空で低圧のため糊が噴出してカバンのなかが糊だらけになる.

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外来診療Q&A

著者: 棚橋尉行

ページ範囲:P.2052 - P.2052

Q 患者:58歳,男.昭和55年より高血圧のため,ピンドロール,サイアザイトの内服.BP 154/100て来院,S3(-),S4(-),CTR 45%,ECG:II,III,aVFで陰性T,PVC 1〜2/分.昭和57年2月,駅の階段て胸がつまるような訴えあり,Master tripleで陰性Tの陽性化を認める.アスピリン100mg,プロプラノロール60mgでAnginaの軽減をみたが,BP 170/100,HR=74.メフルシド25mgを併用140/94となる.昭和58年2月再び胸部圧迫感のため硝酸イソソルビド20mgを併用.昭和59年3月,BP 140/90,Anginaを認めず.現在の処方:1)メフルシド25mg,2)アスピリン100mg,3)プロプラノロール30mg,4)ニフェジピン20mg
 1)anticoagulantとしてのアスピリンの意義は.チクロピジンへの変更はどうか.

重要用語の解説

著者: 朝長正徳

ページ範囲:P.1935 - P.1935

 TIA 脳の局所徴候が出現しても24時間以内に消失するものをtransient ischemic attack(TIA)一過性脳虚血発作とよび,脳梗塞の初期発作として重要視される.大血管からのmicroembolismが考えられているが,線状体領域の細小動脈硬化によるものもある.(p.1894〜1899,p.1964〜1967)
 RIND 脳の局所症状が24時間以上続くが,3週間以内に完全に消失するものをreversible ischemic neurological deficit(RIND)完全回復性脳卒中とよぶ.脳梗塞によるものが多いが脳出血によるものもある.病巣として半卵円中心のwatershedareaが最も多い.(p.1894〜1899,p.1964〜1967)

基本情報

medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

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