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文献詳細

雑誌文献

medicina21巻11号

1984年11月発行

文献概要

今月の主題 脳血管障害のトピックス 病態生理

脳血管障害の脳循環

著者: 小林祥泰1

所属機関: 1島根医科大学・第3内科

ページ範囲:P.1910 - P.1911

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 脳卒中とくに脳梗塞においては,脳循環および脳代謝がその病態生理を理解するうえで重要であり,Keetyによる脳循環測定法の確立以来多くの知見が報告されている.なかでも133Xe内頸動脈動注法による局所脳血流測定法を確立したLassenによるluxury perfusio syndrome(ぜいたく灌流症候群)の概念は,1966年に報告されて以来つい最近まで,脳梗塞の急性期には脳血管拡張剤は禁忌とする治療原則の根拠とされてきた.しかし最近では脳局所のエネルギー代謝と循環を同時に,三次元的に測定できるポジトロンCTの出現により,さらに詳細な病態生理が明らかにされつつある.ここでは脳梗塞の脳循環の最近のトピックスの中から実際の治療上必要な問題点を選び簡単に解説してみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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