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今月の主題 脳血管障害のトピックス 注目される症候
脳底動脈分岐部症候群
著者: 冷牟田英三1
所属機関: 1関東逓信病院・神経内科
ページ範囲:P.1923 - P.1923
文献購入ページに移動Hemiplegic mutismは,1976年加瀬,冷牟田が報告したmutismと片麻痺を主症状とする脳底動脈分岐部症候群の一型である.病巣は両側視床髄板内核と一側の大脳脚にある.
その症状は突然の意識障害で発症し,呼吸障害を伴うこともある.麻痺は左片麻痺であることが多く,同時に動眼神経麻痺,Parinaud症状,側方注視障害,輻輳障害がある.核上性顔面神経麻痺,仮性球麻痺を伴う.麻痺側に痛覚低下がみられる.意識回復後mutismが持続する.
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