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文献詳細

雑誌文献

medicina21巻11号

1984年11月発行

文献概要

今月の主題 脳血管障害のトピックス 新しい検査法

脳血管障害とMR-CT

著者: 町田徹1

所属機関: 1東京大学医学部・放射線科

ページ範囲:P.1936 - P.1943

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 MR-CTがわが国に導入され,常電導型,超電導型の装置が稼動しているが,未だ十分な症例の蓄積がなされたとは言い難い.またMR-CTは日進月歩の分野であり,諸家の報告も数多く見られるが,特定疾患についての詳細な報告はほとんどないのが現状である.一方,脳血管障害のとくに急性期の患者は,種々の点滴やモニター,酸素吸入,respiratorなどの準備が不可欠であり,金属(強磁性体)類を持ち込めないMR-CTの室内にこのような患者を搬入し,1時間以上も検査を行うことは非常に困難なことである.したがって,MR-CTを施行している対象は脳血管障害例といっても陳旧性のもの,あるいは症状の軽度なものに限定せざるをえない.このようにごく限られた症例ではあるが,脳血管障害のMR-CTによる経験を述べ,MR-CTの有用性,X線CTとの比較,将来の展望などについて症例を供覧しつつ述べてゆきたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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