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文献詳細

雑誌文献

medicina21巻11号

1984年11月発行

文献概要

新薬情報

塩酸ラニチジン—H2受容体拮抗剤—商品名:ザンタック錠(Zantac Tabs)〔日本グラクソ,三共〕

著者: 水島裕1

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学・第1内科

ページ範囲:P.2044 - P.2045

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 概略 塩酸ラニチジンは英国グラクソ社で開発されたもので,胃粘膜壁細胞のヒスタミンH2受容体を遮断し,強力で持続的な胃酸分泌抑制作用を示す.臨床的に,胃・十二指腸潰瘍に対して著しい効果を発揮する.ことに胃潰瘍については,シメチジンに比べて優れた有効率が得られている.また,従来内科的治療がかなり困難であった巨大胃潰瘍,吻合部潰瘍,Zol-linger-Ellison症候群,逆流性食道炎に対しても優れた治療効果が認められている.さらに本剤はシメチジンと異なり,べンゾジアゼピンなどいくつかの薬物の代謝抑制,抗アンドロジェン作用などが認められないなど,安全性の面でも優れた面をもち,有用性の高い薬剤である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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