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臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第3集 Ⅲ.髄液検査
24.髄液蛋白
著者: 濱口勝彦1 大野良三1
所属機関: 1埼玉医科大学・神経内科
ページ範囲:P.2138 - P.2139
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髄液検査は神経疾患の補助診断法として今日最も広く行われ,かつ重要な位置を占めているが,さらに近年では髄液蛋白とくに免疫グロブリンの詳細な検討がなされ,多発性硬化症などの免疫性神経疾患における免疫グロブリン異常が注目されている.
髄液蛋白の増加は表1に示すように,炎症,血管障害,腫瘍,脱髄など多くの神経疾患に認められるが,いずれも50〜150mg/dl程度にとどまる場合が多く,200mg/dlをこえるものは,化膿性,結核性および真菌性髄膜炎,脳室内出血,クモ膜下出血,Guillain-Barre症候群などに限られる.また脊髄腫瘍,クモ膜癒着などにより脊髄腔が遮断された場合には,ときに6g/dlにも及ぶ蛋白増加をみることがある(Froin徴候).
髄液検査は神経疾患の補助診断法として今日最も広く行われ,かつ重要な位置を占めているが,さらに近年では髄液蛋白とくに免疫グロブリンの詳細な検討がなされ,多発性硬化症などの免疫性神経疾患における免疫グロブリン異常が注目されている.
髄液蛋白の増加は表1に示すように,炎症,血管障害,腫瘍,脱髄など多くの神経疾患に認められるが,いずれも50〜150mg/dl程度にとどまる場合が多く,200mg/dlをこえるものは,化膿性,結核性および真菌性髄膜炎,脳室内出血,クモ膜下出血,Guillain-Barre症候群などに限られる.また脊髄腫瘍,クモ膜癒着などにより脊髄腔が遮断された場合には,ときに6g/dlにも及ぶ蛋白増加をみることがある(Froin徴候).
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