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臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第3集 Ⅴ.胃・十二指腸液検査
28.胃液
著者: 関根毅1
所属機関: 1埼玉県立がんセンター病院・腹部外科
ページ範囲:P.2150 - P.2153
文献購入ページに移動 胃液検査は胃分泌機能を知る方法として,胃疾患,とくに胃・十二指腸潰瘍の病態生理の上できわめて重要である.さらに最近,胃液検査の意義が各種の消化管ホルモンとの関連を含め胃,膵などの臓器相関においても検討されてきている.
胃液検査はすべての疾患の診断ないし鑑別の上で絶対的な意義は有さないが,とくに胃・十二指腸潰瘍において内科的観点からは胃酸分泌の推移を検討することにより,治療効果,予後の判定,さらに再発,再燃の予知,予防の上で意義がある.また,外科的観点からは酸分泌反応を知るだけでなく,分泌機序における各分泌相を体液性ないし神経性分泌相との関連において把握することにより手術術式の適応ないし選択基準が検討されている.さらに術後の潰瘍再発につながる至適酸度や迷切術における迷切の完全性を検討する上でも意義がある.
胃液検査はすべての疾患の診断ないし鑑別の上で絶対的な意義は有さないが,とくに胃・十二指腸潰瘍において内科的観点からは胃酸分泌の推移を検討することにより,治療効果,予後の判定,さらに再発,再燃の予知,予防の上で意義がある.また,外科的観点からは酸分泌反応を知るだけでなく,分泌機序における各分泌相を体液性ないし神経性分泌相との関連において把握することにより手術術式の適応ないし選択基準が検討されている.さらに術後の潰瘍再発につながる至適酸度や迷切術における迷切の完全性を検討する上でも意義がある.
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