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文献詳細

雑誌文献

medicina21巻12号

1984年12月発行

文献概要

臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第3集 Ⅵ.血液検査

36.血小板数

著者: 寺田秀夫1

所属機関: 1昭和大学藤が丘病院・内科

ページ範囲:P.2172 - P.2173

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 血小板数は算定法により,また検者により値が変動しやすく,健康人でも日により3〜4万の差異は日常みられる.正常値は15〜35万/μlで,10万以下は明らかな減少,40万以上は増加と考えてよい.近年自動計数器による算定が普及しつつあるが,血小板の増加または減少の高度な場合や,巨大血小板(giant platelet)の多く出現している例では正しい値が得られないおそれがある.またEDTA塩を抗凝固剤として採血した場合,稀に血小板の凝集が起こり,見かけ上血小板数が少なく出る場合がある.これを偽性血小板減少症(pseudothrombocytopenia)とよんでいる.
 いずれにしても明らかな異常値を得た場合,直接法のBrecher-Cronkite法や,耳朶・指頭から抗凝血剤を用いないで採取した新鮮血塗抹標本からの間接法も同時に行って判断することが望ましい.視算法による変動係数(CV)は10〜17%,Coulter Counterでは3.8〜7.2%といわれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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