文献詳細
臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第3集
Ⅵ.血液検査
文献概要
フィブリノペプタイドA(FPA)は,フィブリノーゲン(Fbg)のAα鎖のNH2末側のArg(α16)-Gly(α17)結合がトロンビンで切断されて遊離したペプタイドであり,Bβ1-42はFbgないしフィブリノペプタイドB(FPB)の残存するフィブリンに,Bβ15-42はトロンビンによりFPBの遊離したフィブリンにプラスミンが作用し,Bβ鎖のNH2末側のArg(β42)-Ala(β43)結合が切れ遊離したペプタイドである(図1).したがってFPA,Bβ(1)15-42はトロンビンないしプラスミン作用の直接的指標であり,両者の比でどちらの系が優位かを知りうる.
掲載誌情報