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臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第3集 Ⅵ.血液検査
53.アンチトロンビンⅢ(AT-Ⅲ)
著者: 垣下榮三1 樋口光宏1
所属機関: 1兵庫医科大学・第2内科
ページ範囲:P.2214 - P.2215
文献購入ページに移動AT-Ⅲはトロンビンのみならず,Ⅹa,Ⅸa,ⅩⅠa,ⅩⅡa,Ⅶaさらにはプラスミンや血漿カリクレインなど各種セリンプロテアーゼを不活化し,その反応はヘパリンの存在により著しく加速されるが,AT-Ⅲの凝血学的意義はアンチトロンビンとしての作用よりも,内因系・外因系の両凝固系に関与するXaを効果的に阻害することにより血管内凝固を制御するところにあるといわれている.
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