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文献詳細

雑誌文献

medicina21巻12号

1984年12月発行

文献概要

臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第3集 Ⅶ.免疫血清検査

67.Donath-Landsteiner試験

著者: 浅川英男1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部付属病院・検査部

ページ範囲:P.2250 - P.2251

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Donath-Landsteiner試験陽性のとき
 Donath-Landsteiner抗体が検出されるときは,発作性寒冷血色素尿症(Paroxysmal cold haemoglobinuria:PCH)と診断される.PCHは,体内にできた赤血球に対する抗体が,体の一部分が寒冷にさらされることにより,赤血球に結合,さらに補体も加わり,体内の深部(37℃)に達し,血管内溶血をおこすので血色素尿症をひきおこしやすい(表1).
 PCHは先天梅毒に合併した例が多く,梅毒患者の減少とともに本症の発生頻度も減少している.梅毒以外では,流行性耳下腺炎,麻疹,水痘,風疹,伝染性単核症などの罹患後におこってくることが報告されており,最近では梅毒よりも,むしろウイルス疾患罹患後におこってくるものの方が多いといわれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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