文献詳細
文献概要
臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第3集 Ⅷ.血液化学検査
101.LCAT(レシチン-コレステロール-アシルトランスフェラーゼ)
著者: 内藤周幸1
所属機関: 1東京逓信病院・内科
ページ範囲:P.2338 - P.2340
文献購入ページに移動 LCAT,すなわちレシチン-コレステロール-アシルトランスフェラーゼ(lecithin:cholesterol acyltransferase)は,肝臓から分泌される細胞外酵素で血漿中に存在しており,主として血漿高比重リボ蛋白(HDL)に作用する.その作用機構は図1のように,レシチンのβ位の脂肪酸をコレステロールの3位のOHの所に転位して,コレステロールをエステル化する酵素である.なお,レシチンは最近ではphosphatidylcholineと呼ばれており,したがってこの酵素もphosphatidylcholine:cholesterol acyltransferaseと呼ばれることもあるが,LCATという略号はそのまま使用されている.
掲載誌情報