文献詳細
臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第3集
Ⅹ.内分泌機能検査
文献概要
男性ホルモンはC19ステロイドの総称であり,このうち,テストステロン,アンドロステンジオン,ジヒドロエピアンドロステロン(DHEA),ジヒドロテストステロン(DHT)は特に臨床的に重要な男性ホルモンである.これらの男性ホルモンの作用の力価は,テストステロン100,アンドロステンジオン39,DHEA15,DHEA-硫酸抱合型(DHEA-S)1以下である.
血中テストステロンの90%以上は精巣由来であり,血中アンドロステンジオンの由来は,副腎45%,精巣ないし卵巣が45%である.また,血中のDHEAの大部分は硫酸抱合型で,その血中濃度の70%は副腎から分泌され,精巣ないし卵巣からは生成分泌されない.DHTは血中においてはテストステロンとほぼ平行して変動するものであり,血中レベルでの診断的価値はあまりない.しかし,男性ホルモン標的臓器における活性型男性ホルモンとしての意義は大きい.
血中テストステロンの90%以上は精巣由来であり,血中アンドロステンジオンの由来は,副腎45%,精巣ないし卵巣が45%である.また,血中のDHEAの大部分は硫酸抱合型で,その血中濃度の70%は副腎から分泌され,精巣ないし卵巣からは生成分泌されない.DHTは血中においてはテストステロンとほぼ平行して変動するものであり,血中レベルでの診断的価値はあまりない.しかし,男性ホルモン標的臓器における活性型男性ホルモンとしての意義は大きい.
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