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文献詳細

雑誌文献

medicina21巻12号

1984年12月発行

文献概要

臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第3集 Ⅹ.内分泌機能検査

165.男性ホルモン

著者: 穗坂正彦1

所属機関: 1横浜市立大学医学部・泌尿器科

ページ範囲:P.2502 - P.2503

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 男性ホルモンはC19ステロイドの総称であり,このうち,テストステロン,アンドロステンジオン,ジヒドロエピアンドロステロン(DHEA),ジヒドロテストステロン(DHT)は特に臨床的に重要な男性ホルモンである.これらの男性ホルモンの作用の力価は,テストステロン100,アンドロステンジオン39,DHEA15,DHEA-硫酸抱合型(DHEA-S)1以下である.
 血中テストステロンの90%以上は精巣由来であり,血中アンドロステンジオンの由来は,副腎45%,精巣ないし卵巣が45%である.また,血中のDHEAの大部分は硫酸抱合型で,その血中濃度の70%は副腎から分泌され,精巣ないし卵巣からは生成分泌されない.DHTは血中においてはテストステロンとほぼ平行して変動するものであり,血中レベルでの診断的価値はあまりない.しかし,男性ホルモン標的臓器における活性型男性ホルモンとしての意義は大きい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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