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臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第3集 Ⅻ.細菌検査
178.髄液の微生物検査
著者: 角田孝穂1
所属機関: 1新松戸中央病院
ページ範囲:P.2532 - P.2533
文献購入ページに移動髄膜炎や脳炎などの中枢神経感染症は,発病から治療開始までの期間が予後を大きく左右する.中枢神経系の感染症を疑ったら,ただちに髄液検査を行い,髄液の一般検査と沈渣の塗抹染色から原因菌を推定して速やかに治療を開始する.その後で原因菌の同定や薬剤感性によって使用抗生剤を修正する.
髄液中の微生物の主な検査は,病原菌を推定する塗抹と確認のための培養同定の2つである.髄液は無菌的であるから,髄液より分離された微生物はすなわち原因菌と推定できる.
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