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臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第3集 XIII.細胞診
181.細胞診判定分類—とくにパパニコロウ分類とそのClass Ⅲを中心に
著者: 高橋正宜1 国安徳郎1 山崎政城1
所属機関: 1岐阜大学医学部・第1病理学
ページ範囲:P.2542 - P.2544
文献購入ページに移動細胞診は広く普及しつつある形態学的検査で,とくに癌の診断には生検組織診と並んで不可欠の検査法となっている.その判定に用いられるパパニコロウ分類の本質をよく理解しないと細胞診施行の意義と結果の解釈を誤りかねない.悪性腫瘍の形態学的診断には判定の精度においてかなり質的な差異があることを理解しなければならない.
細胞診―細胞異型像(構造異型像)
生検組織診―細胞異型像,構造異型像
摘出標本組織診―細胞異型像,構造異型像,浸潤性増殖,脈管侵襲の態度
生検(punch biopsy)においても浸潤の拡がりや脈管侵襲の有無を検索することは不十分で,胃や大腸生検にはグループ分類が用いられ,判定には慎重な態度がとられている.
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