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文献詳細

雑誌文献

medicina21巻13号

1984年12月発行

文献概要

今月の主題 慢性閉塞性肺疾患(COPD) 病態

呼吸機能障害

著者: 本間行彦1 小笠原英紀1

所属機関: 1北海道大学医学部・第1内科

ページ範囲:P.2616 - P.2618

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 臨床的に必ずしも鑑別が容易でない肺気腫,慢性気管支炎,気管支喘息の,呼吸機能上閉塞性障害を示す一連の疾患群を慢性閉塞性肺疾患(COPD)として便宜的に一括することをBurrowsら(1964)が提唱して以来,この名称が広く用いられるようになった.しかし,その後症例を1例ずつ詳細に検討していく過程で,COPDの中に,上記3疾患とは異なる一連の症例の存在することを本間ら(1975)が指摘した.その特徴は胸部写真上びまん性粒状陰影を有し,強い閉塞性障害と過膨張所見があるが,肺の構造は保たれており,頑固な気道感染症状と高率の慢性副鼻腔炎の合併がみられるというもので,彼らによりびまん性汎細気管支炎(DPB)と命名された.
 ここでは,主にDPBの呼吸機能の特徴を肺気腫等との比較において項目別に概説することにより,COPD全般の特徴をある程度明らかにしたいと考える.また,厚生省研究班によって調査された成績を付言する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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