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文献詳細

雑誌文献

medicina21巻13号

1984年12月発行

文献概要

今月の主題 慢性閉塞性肺疾患(COPD) 隣接疾患との鑑別

過誤腫性肺脈管筋腫症

著者: 岡野弘1 立花昭生1

所属機関: 1焼津市立総合病院・呼吸器科

ページ範囲:P.2648 - P.2649

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名称と概念
 山中,斎木は1970年,本症の3症例を報告1)し,1978年,過誤腫性肺脈管筋腫症2)pulmonary hamarto-angiomyomatosisの名称を与えた.国外では,本症は病名の変遷を経て,現在,pulmonary lymphangio-myomatosis(Silversteinら,1974)肺リンパ管筋腫症と呼ばれている.
 本症では平滑筋増生が主として肺胞系,肺の内外のリンパ管に目立ち,細静脈に及ぶことが本症の名称を生み,また結節性硬化症tuberous sclerosis(T. S.)ないしリンパ節の脈管筋腫などの過誤腫的性格をもつことが,本症名称の由来1,2,3)とされている.本症は生殖可能な女性のみにみられる点が特異的である1,2,3).本病名の最初の報告例1)は閉塞性肺機能障害が強く,注目された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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