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文献詳細

雑誌文献

medicina21巻13号

1984年12月発行

文献概要

今月の主題 慢性閉塞性肺疾患(COPD) 隣接疾患との鑑別

閉塞性気管支・細気管支炎

著者: 斎木茂樹1

所属機関: 1聖路加国際病院・病理学科

ページ範囲:P.2650 - P.2651

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概念
 かつて,気管支喘息という臨床診断の剖検例に,形態学的には,喘息にみるような気管支の攣縮や気管支腺の肥大,過分泌,好酸球浸潤を認めず,呼吸細気管支領域を中心に炎症細胞浸潤があり,呼吸細気管支の内腔の狭窄や閉塞を起こし,その末梢側に泡沫細胞の集簇巣を認めた.さらにその剖検肺では,呼吸細気管支病変は,肺内にびまん性に分布しており,これを,「びまん性汎細気管支炎:Diffuse Panbronchiolitis(DPB)」と呼んだ.
 その後,多くの症例が集められ,厚生省特定疾患,間質性肺疾患調査研究班でもDPBが取り上げられ,全国的レベルで疫学的な面も含めて調査が行われている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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