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文献詳細

雑誌文献

medicina21巻13号

1984年12月発行

文献概要

今月の主題 慢性閉塞性肺疾患(COPD) 治療の進歩

抗生物質療法

著者: 河野茂1 斎藤厚1

所属機関: 1長崎大学医学部・第2内科

ページ範囲:P.2656 - P.2658

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 慢性閉塞性肺疾患(COPD)における感染の合併は通常主たる炎症の部位は気道系に存在するが,時には2次的に,あるいははじめから肺胞領域の感染症(肺炎)としてみられることもあり,感染症自体はもちろん,COPDの増悪因子としても重要なものである.
 気管支喘息では発作を誘発,増悪し,肺気腫では低肺機能状態の悪化につながり,時には致死的呼吸不全へと進行する場合もある.慢性気管支炎およびびまん性汎細気管支炎では,経過中気道感染症が容易におこり易く,くり返す感染から持続的な感染となり,難治性緑膿菌性気道感染症へと移行する場合も少なくない.したがって,COPDの感染症に対する適切な抗生剤の使用は本症の病態の増悪を防止し,予後をよくするために不可欠である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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