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文献概要
今月の主題 慢性閉塞性肺疾患(COPD) 治療の進歩
吸入療法の利点と限界
著者: 藤川晃成1
所属機関: 1都立広尾病院・呼吸器科
ページ範囲:P.2662 - P.2664
文献購入ページに移動 高齢化社会は呼吸器疾患,特に慢性閉塞性肺疾患の増加をもたらしているが,その局所療法として吸入療法の重要性は増してきている.吸入療法には酸素療法と水,生食水や薬剤をエロゾルにして気道内に投与するエロゾル療法があるが,ここではエロゾル療法の利点と欠点(限界)について検討したい.
エロゾル吸入療法の目的の第一は,呼吸器疾患に対し,肺,気道へ直接薬剤を作用させることで全身への薬剤の影響を少なくし,病変への効果を高めることであり,もう一つは気道の加湿,等により気道内分泌物の性状を,粘液線毛運動に適した状態に保ち気道清浄化を促進させることである.
エロゾル吸入療法の目的の第一は,呼吸器疾患に対し,肺,気道へ直接薬剤を作用させることで全身への薬剤の影響を少なくし,病変への効果を高めることであり,もう一つは気道の加湿,等により気道内分泌物の性状を,粘液線毛運動に適した状態に保ち気道清浄化を促進させることである.
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